2017年06月29日

長野県警 レスキュー最前線

長野県警 レスキュー最前線



遭難関連の本を結構読んでいる。

上記はそんな中で購入した本。

長野県は山がたくさんあって、百名山も集中しているし、登山者も多いから、遭難事故も多くなってしまう。
救助に当たってる人は大変だ。

救助隊の中でも、長野県警の救助隊OB・OGや現役隊員まで、現場を見てきた人の作文が集められた本。
文集みたいでなんか不思議だ。
でも、それだけいろんな隊員から見た登山と救助が一度に読めて面白い。
救助する側の気持ちや、遭難の事例、登山者にお願いしたいことなど。
厳しい文章もあるけど、まあそれはそうだよね〜と納得。
遭難した人や家族とのやり取りが救助隊目線で書かれているのもほかの遭難本と違うところ。


志願して隊員になった人もいれば、任命されて苦労しながら救助する人もいたり。
他県からも山が好きで救助隊になりたいと長野県警に入る人がいるんだなあ。
そういうのも特殊な状況かもしれない。

女性隊員も何人か手記を寄せているけど、みんながみんな
女性だから男性のようにできないことを悩んでいて、訓練や救助は男性と同じように求められているのに、
女性ならではの気遣いなんかも求められていたり心がけていたりで大変。
女性ならではの気遣いなんてものまで求められるのは大変じゃないか……
うーん。

なんにせよ、いろんな人の目線で遭難・山岳救助が書かれているのはいいですね。
小諸の懐古園でヘリコプター「やまびこ」が展示されているのを見たこともあるので、やまびこの話はグッときました。
posted by 藤村阿智 at 10:35| 小説・エッセイなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

「ワンピース」読み返している

漫画「ワンピース」読み返しているよ。
とはいっても、だいぶ長い間新刊を買うのをさぼってて、70巻までも持ってないんだけど……

いま66巻あたりを読み返しているところ。

読んでて「うーん」と思っちゃったところをメモしておく。
べつに悪いマンガじゃないと思うしすごいな〜わたしには描けないな〜って思いますけれど。
それでもなんか「うーん?」と思っちゃうことがある。

その正体の一部にちょっと気が付いたというか。個人的な好みの問題なんだけど。
とくにこの61巻から66巻まであたりの、深海にもぐって人魚・魚人となんやかやあるところね。
私は置いてけぼりになっちゃってるというか。
ルフィたちのすごさがよくわかんなくなっちゃった。
敵も味方も限界とか体力・ダメージゲージがわからない戦いを見ている感じか。

麦わらの一味は2年間それぞれ修行して強くなったわけで、まだその強さの全貌はわからない。
そして、いまのところ弱点は無いように見える。
ピンチなんて、「私のしらないなにか」で解決しちゃうんでしょ。という感じ。
アーロンパークあたりですでに、ルフィたちのすごさは言葉で解説されるようになってきてて、読者としてはあまり実感や考察をしなくても「ルフィはすげえんだ。まわりがみんなびっくりしてるもんな」と思いながら読んでいたように思う。

何がダメージだったのか、どこまでダメージを与えればいいのかわかんないけどとにかくちょうどいい感じに敵を倒した。という展開が続いている気がする……
昔はもうちょっと、「この敵はこういうすげえ奴だからルフィの能力じゃかなわないんじゃ……!」っていうハラハラがあったよね。

序盤のほうだからネタバレにはならないと思うんだけど、クロコダイル戦はもうすべてがよかったな〜と思うんだ。
クロコダイルは強い。ルフィがどんなに力任せにやっても、暖簾に腕押し、砂にパンチよ。
でもクロコダイルも濡れると塊ができるわけね。
それに、血が出るほどダメージを受けたルフィだからこそ気づけるの。

あとは、ナミとダブルフィンガー戦もよかったな。
いちばん弱いナミだけど、いちばん頭のいいメンバーでもある。だからこそ知恵を使って、あるものと持った知識で戦って勝つ!かっこいい。
ナミが戦ったりピンチを切り抜けるところ好きだった。
ウソップもチョッパーも同じ。

でも、修行から帰ってきたら、チョッパーの技の弱点や危うさも消えちゃってるし、ナミはなんだか説明の出来ない技を使って戦うようになっちゃったし、ウソップもまだまだ知らない謎のアイテムを使えそうで……
「読者が予想したピンチを丁寧に解決していく」ところは見られないのかもしれない。

インペルダウン編あたりではバギー船長のエピソードが好きだな。
たいして強くもないバギーが、周りの勘違いで勝手にのし上がっちゃうの。
こういう解決は好きよ。


今後の、新世界以降のルフィたちは、もうちからは強いもんだという前提で、何を選んでいくのかを楽しみに見たらいいのかな。でもそしたらバトルシーンは結局面白くならないのか……
posted by 藤村阿智 at 13:13| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

【PR記事だよ!】文房具の漫画いろいろ

わたしも描いている文房具まんが
「文房具の漫画なんて珍しい〜」と……思うかもしれませんが、いまや文房具まんがはブームなのですよブーム!野球漫画とかサッカー漫画より連載作品数が多いんじゃないか??
同時に何作連載してると思います!?実はわたしも把握できてませんよ!抜けがあったら作者さんに申し訳ないから言えませんよ!

そんな文房具まんが、私も2005年から!2008年まで!描いていたんです。(同人誌ですけどね!)
(ただしくは今もいろいろ描いてるんですけど……ちゃんと発表していない……)
んで去年はエッセイマンガを描くはなしもあったんですよ、ぽしゃったけど!!
だからいまたくさん文房具まんががあるのが悔しい!私の文具漫画を差し置いて!
でも文房具漫画人気に便乗するから私の電子書籍も読んでください!!

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まかせて!文具仮面
文房具でなんでも解決!なヒーローギャグ漫画「文具仮面」販売中。読み終える頃にはちょっと文具に詳しくなれるかもしれない!


amazon キンドル
https://www.amazon.co.jp/dp/B0717762RB
ブックウォーカー
https://bookwalker.jp/deb23c2c12-4cf3-4486-950d-0b15fc20c536/
★電子書籍の試し読みはこちらから♪
http://www.blackstrawberry.net/book/e_index.html
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フウ……


自作のPRはここまで。
ここから世の中にある文房具の漫画を紹介しています。
嫉妬で最近のは読めていません。珍しかったころは前のめりで読んでたんですけど……

【夕焼けロケットペンシル】全3巻 あさのゆきこ 2010年〜


文具店をきりもりする小学生の奮闘記。淡い恋も。あさの先生の年の差カップル好きですし、万引きエピソードは文具店で働いていた私の嫌な思い出を思い出させます……文房具って誰もが買いに来て、こうやって周りと触れ合えるツールでもあるよね〜ということを実感します。


【文具天国 黒田の逆襲】そにしけんじ2006年



これが発売された時の衝撃と言ったら……
黒田!?コクヨの社長!?……とは関係ないみたいです(笑)
今読んでも面白いですよ。小学生の男の子、たかしくんの持ち物である文具たちの、悲哀と言うか……
文房具の商品名とかウンチクとかじゃない、どんな文房具にも共通してあるような出来事がギャグになってます。
小学館に公式サイトが今でもあった。文具天国のページ

【ケシカスくん】村瀬 範行2004〜


ケシカスのはなしかな〜と思うと、まあ、消しゴムが主人公ではあるんですが、大体下ネタですね!
なんちゅうか下ネタですよ!


【ケシゴムライフ】羽賀翔一 2011年



漫画を描いている、友達がいない少年が主人公。唯一の友達だったじいちゃんは死んじゃった。そのじいちゃんが教えてくれた言葉、「人生にはケシゴムが必要なんだ……」「ケシゴムの本当の役割は間違いを消すことじゃなくて」

【文房具ワルツ】河内 遙


買ってあるんだけど、なんどか読み始めたんですけどまだ読み進めてない……すいません


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ここからは連載中の作品。

【文野さんの文具な日常】榎本あかまる


【ぶんぐりころころ】安藤 正基



【文具少女ののの】星屑七号



まだコミックス化していない作品も。

【きまじめ姫と文房具王子】藤原嗚呼子
↑公式サイトで1話が読めますよ。


海産物さんによるTwitter連載
「#漫画家さんと文房具屋さん」


これもか〜
「文具を買うなら異世界で」
とよだたつき(漫画) / 海産物(漫画) / 高畑正幸(文具監修)

ケシカスくんも連載中ですね。

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なんか忘れてるような気もしますがとりあえず。
思い出したら追加します。
同人誌でも文房具まんがって……いっぱいあるんですよいまは……
タグ:文房具 漫画
posted by 藤村阿智 at 13:37| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話(佐倉色)

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話(佐倉色)



読みました!

編集部と新人漫画家である作者さんのやり取りが語られて……
細かいトラブルがどんどん積み重なる。
なんというか、この「大したことじゃないんじゃないかな?」「うまくこの嫌な気持ちを人に伝えられない」という感覚わかります。しかし、この漫画の内容は「大したことじゃない」なんてことありませんよ。

すべてがどちらかが一方的に悪いということは無いと思うのですが、ほんと、今の漫画の出版についてはいろいろ変わるべきところがあると思っています。
昔みたいに「職人になりたいなら身を削って頑張って、そして憧れの舞台に立てよ」というのはもう通じなくなっているというか、漫画やクリエーター、そして発表する媒体と言うのはもうひとつ上のランクに行かなくちゃいけないんじゃないか。

つまり、「なりたいなら」「好きでやってることなんだから」「人気商売」と言うことで、作家が何かを我慢しながら必死でやるのが「美しい話」ではいけないということ。
ちゃんと仕事したぶんの報酬がもらえて、その仕事と発表・広報を媒体が支えて、読者が喜ぶかたちで届けるという環境になかなかなっていない……
イラストレーターだったら、カットが一点追加されても別料金を頂戴するのに、漫画は表紙のイラストを描いても予告カットを書いても無報酬と言うことが多いようで。
漫画家が本当に「個人事業主」なら、もっと自由に発表できたり、仕事相手を選んだりということができればいいと思う。

この「とある新人漫画家〜」では、そのような編集者や編集部とのトラブルを暴露するだけでなく、担当者一人が作家の窓口になっている現状を変えて、作家がもっと複数の窓口を持てるようなホットラインの設置を提案したり、無償でやるのが慣例となっている仕事について問題提起したりという点もあることがいいと思う。
いろいろトラブルはあっても、相手を人として憎みきれないのもわかる……。そういう複雑な気持ちが書いてあるのもいいですね。

文字が多くて漫画としては読むのが大変だと思うけどそれは仕方ないかな。
絵はすごく読みやすくてかわいくていいと思う。ほかの作品も読みたくなった。



本書で語られているネットメディアで漫画が無断掲載されているという話、
この通りのやり取りならひどいなと思うし、それもありそうだと思うんだけど、
わたしの作品が同じメディアで取り上げられたときはちゃんとライターさんが事前に連絡をくださって、掲載不可なら載せませんと言ってくださったので、本当にメディアや編集と言うのは担当によって違いが出るなあと……同じ媒体でもですよ。
私も編集さんとやり取りして、とてもお世話になった編集さんと、なんじゃこりゃー!と困ったことになった編集さんと、いろいろ個別に違いますからね……担当さんやメディアに不信感があるとき、ちゃんと別のアプローチから対応してもらえる、自分も移動できたり交渉できるようにどんどんなってほしいです。

(2017/6/12追記:メディア側から見解が出たのでリンクしておきます。)
漫画『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』について、編集部の見解 - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/10/news018.html

posted by 藤村阿智 at 11:54| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

自営業の老後(上田惣子)

自営業の老後



読みました!

自営業が老後に備えて考えておきたいお金の扱い方、
今からでもできるたくわえ方法、保険の選び方、
実際に自営業の人がどんな老後を過ごしているのか……などなど。

会社経営などの自営業と言うよりは、個人事業主とかフリーランス向けの内容です。
ライター、イラストレーター、漫画家、デザイナー、などなど。

著者の上田さんがいままでどんぶり勘定と言うか……稼いではいてもお金の管理には無頓着だったおかげで、改善点がびしばしわかっていい感じです。
国民年金について書いた章なんかは「すごいな……」って思った。


しかし、この本を読んだ個人事業主・フリーランスの私が思ったことは……
なにを差し置いても稼がなくちゃ意味がない……
わたし、ぜんぜん稼いでなくて、節税する隙もなければ、保険に入る余裕もないんですよ。
節約とかもお金がないとね。
よくある「1年で100万貯金する!」っていう方法も、1年に100万稼いでない人には無理でしょ……
だから稼ごう!そして改めてこの本の内容を参考に、保険とか節税とか年金とか考えよう。
posted by 藤村阿智 at 12:16| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

ハーモニー(原作:伊藤計劃 漫画:三巷文)

伊藤計劃の小説、「ハーモニー」のコミカライズ。
漫画は三巷文さん。
現在2巻まで。

ハーモニー1巻



ハーモニー 2巻


原作が好きなので、映画も楽しみにしていた。
でもちょっと2時間の映像にするには、原作が長かったかな。
結構2時間ぐらいになりそうなボリュームなんだけど……
映画のほうは原作を見てないと補間できなそうだったり、でも描写としてはちょっと物足りなかったり。

小説のほうで感じていた、ミァハのカリスマ性とか魅力、トァンとキアンが感じていたあこがれや後悔が映画ではあんまり伝わらないんじゃないかなと思ったんだよね。
あとラストがやっぱりね。ちょっと変わってしまったから。
動くミァハや声はすごくよかったよ。舞台もいちいちかっこよくてよかった。
キャラデザも可愛いかったし。
あとはストーリーとキャラクターかなあ……
やさしさに包まれているような世界の、パステルカラーで誰も傷つけない建物群が、結構どぎついピンクになってたのは納得いかなかったかな。もっとほんとに病院みたいに、「白過ぎてもアレだし」ってつけられたような薄い色が世界を埋め尽くしているんだろうと、小説を読んだときは想像していた。


前置きが長くなったけど、コミカライズの感想。
いいですよこのコミカライズ。
より小説に近いアプローチ、ってことだけど、本当にそんな感じです。
映画版でよかったキャラデザはそのままに、近未来っぽいシステムの描写がかっこいいし、
余計な表現もなく、淡々と小説を魅力的に漫画化していっている感じ。
もちろん迫力もある。回想シーンの挟み込み方も小説と同じで、ETMLでの記述で捕捉されてていい。

次巻も期待です。


ガブリエル・エーディンとの会話は映画もコミックもなんだか眠くなっちゃう不思議。小説のほうではそんなことなかったんだけどな。
会議シーンも動きが少ないからしょうがないですね。漫画版のほうはうまくやってるような気がします。そんなに退屈じゃなかった。「会議に参加しているアバターのトァン」だけじゃなくて、実際のくたびれちゃったトァンも描写してるからかな。映画はそうじゃなかったんだっけ?(忘れてる、テレビ放映を録画してあるから見返したい……)


【以下この先のネタバレかも】
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しかし、ETMLがどういうものかを考えると、わたしたちはETMLを使って読んでいるんだとしたら、漫画で描写される表情や動きはもっと違うものになるのかもね。



posted by 藤村阿智 at 13:45| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

まんが親5巻(吉田戦車)

まんが親 5巻



「まんが親」5巻読了。最終巻。

すっかり大きくなっちゃって、子どもゆえの突飛な感じは無くなって
立派に自分で考えて行動して影響されたりされなかったりして楽しそうに暮らしているね。
どのエピソードも良かったけど、誕生日プレゼント(のイベント)が気に入らなくて
「来年はそうだんしてね」って言いながら親に付き合ってくれるところとかがいいな〜って。
posted by 藤村阿智 at 10:08| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月18日

【この世界の片隅に】すずさんと劣等感

最近思いついて、だんだん「ああ〜そうなのかもな」と深まっていた考えを
忘れないうちにメモしたいと思う。

ほんとに個人的な、思い付きなので、「全然そんなことないだろ」とか
考えすぎているところとか
的外れなこともあると思います。
こういった見方もあるんだな〜ということで読んでみてください。

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その他の関連長文メモ
映画「この世界の片隅に」感想(随時加筆)
http://honyonda.seesaa.net/article/444225969.html


この世界の片隅に(こうの史代)読み返し感想・メモ
http://honyonda.seesaa.net/article/441069333.html

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■すずさんと劣等感

ふと、「この世界の片隅に」は、すずさんが劣等感から少しずつ救われる話なのかもしれないな、と思い立った。
そんな風に思いたくなったのは、私がそもそも劣等感の塊を抱えたまま40年近く生きてきて、まだその塊が消えていなくて、「この世界の片隅に」に心がひきつけられる理由は、「すずさん」に似たものを勝手に見出したせいなんじゃないかと考えてしまったから。
(物語の感想で「キャラクターに感情移入できた・できない」は嫌いな視点なのだけれど。)
単純な「感情移入」じゃなくて、実際にそうなんじゃないかと思ったところをメモしてまとめてみる。

★ぼーっとした子

原作だと「冬の記憶」の最後に「わたしはよく人からぼうっとしていると言われるので」とモノローグ、
映画だと冒頭で「うちは よう ぼーっとした子じゃあ言われとって」冬の記憶の終わりは「うちはぼうっとしとるけえ、あの日の事も」で結ばれる。

映画のほうはより強調されているけど、「ぼーっとしている」をいい意味で言う人はいないと思うし、
何度も言われてるうちにすずさんは「わたしはぼーっとしているんだ」と思い込んでいるんだろう。
映画の後のセリフは自分で自分の「タイプ」を断言しているように聞こえる。

★鬼ぃちゃん

鬼ぃちゃん(お兄ちゃん)は妹であるすずを、ことあるごとに怒鳴り散らしているようだ。
原作や映画で見られるように、怖いけど一理もあるという、叱られてもしょうがない状態にすずさんがいるように見える。反論せずとも「そうかもな、自分がわるかったところで叱られてるんならしょうがない」と何度も思っているんじゃないだろうか。

★すみちゃん

かわいくて、次女だし、活発そうでできもよさそうな一つ年下の妹のすみちゃん。
比べられることもあったかもしれない。
北條家から結婚を申し込まれた時も、「すみちゃんかもしれない(私が選ばれるはずがない)」と思ってる節がある。

★ふつつか

結婚するとなってもすずさんは親に「ほんまにふつつかじゃ、大丈夫かね」と心配される。
すずさんは社交辞令でなく、「ふつつかものですが……」と自分のことを思い込んでいるかも。

★径子おねえさん

義理のお姉さんにも冴えない、気遣いがない、と叱られてばっかり。
(径子さんも実際はあんまり家事が得意じゃないようだ)
モガで、自分のことは何でも自分で決めて、行動力のあるお姉さんを素敵だと憧れつつ、
やはり自分は冴えないのだと再確認させられるような存在なんじゃないか。

★化粧慣れしてないすずさん

自分に自信がないと化粧やみなりがおろそかになるというのがあって、
すずさんは無頓着なだけ……と言うのもキャラクターづくりとしてはあるとおもうけど、
「うちがきれいにしたって……」と言う気持ちもあったりしないかな?
子どものころから周りよりおしゃれ(流行の恰好)をしてないようだし、化粧をして出かける、
年相応の恰好をするなどは苦手なようだ。
そんなすずさんが、紅を引くきっかけはいつもリンさんから。


すずさんがとくに主張もなく知らない家にお嫁に来たり、粛々と苦手な家事をこなしたり、
嫌味を言われてもとっさに怒りを表現できなかったり(たぶん怒りに気づいてすらいない)
得意な絵も描かなくなっていくのは、「自分は大したものじゃない」と思い込んでいるからなんじゃないか?
子どものころに「そんなことじゃ嫁にいかれんで」と言われ続けたら
「そうか、嫁に行かれんのか、じゃあそうなのかもな」と思っているんじゃないか?


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■すずさんが救われるシーン

やはり、そういう救いや癒しのシーンは印象的に描かれていると思うし、
観た人の心に残る演出があると思う。

★周作さんの存在

「冬の記憶から」「しあはせの手紙」まで、ずっとずっと夫の周作さんはすずさんを救って癒し続けている。
できんことをできんと言われ、笑われることもあっても、できると思ってなかったことも
どんどん見つけてくれているんじゃないか。必要として、求めてくれる初めての人になっているんですよ。
それもどうやら便利な嫁としてじゃないようで、ことあるごとに「最良の選択」「選んだ」「楽しい」と伝えてくれる。

私、知ってるんですよ……一度劣等感の塊を持ってしまうと、なにか自分を肯定するような出来事があっても、
その「いいこと」はすぐに蒸発して薄れていくのに、手元に劣等感の塊は存在していて、「あ、やっぱだめだ私って」ってなっちゃうんで、何度でも、何度も何度も、同じような「必要だ」「ほしい人間だ」と言うようなことを表明してくれないと、劣等感の塊に自分が勝てないんですよ。「自己を肯定する・認めてくれる塊」も出来上がってこなくちゃ、いつまでもつらいんですよ。
そこから抜け出し始めた状態が「ありがとう、この世界の片隅にうちを見つけてくれて」なんですよ。いままで自分でも存在を感じられなかったこの世界で、ようやく誰かに「自分がそこにいる」ことを見つけてもらえたということを言葉にできたんですよ……

★スイカ、「優しいね」といわれた想い出

夏の日に、祖母から言われた「すずちゃんは優しいねえ」という一言が、どんなにすずさんを救ってきたか。
おばあちゃんは「それではお嫁にいけない」と言い放った人でもあるけど、きっとすずさんはこの想い出を大事にしていたんだろう。

★絵を描いて喜ばれた記憶

水原さんの絵を代わりに描いてあげた時も喜ばれたんだろうけど、うまいねえと言われながらも鬼ぃちゃんからは「落書きせにゃぁすむ話」とバッサリだし、賞を取った絵は水原さんが描いたことになってたから本人は褒められなかっただろう。
そこでリンさんの登場ですよ。あんなにイラストの甘味に興奮して次々絵をねだる!絵描きにはうれしい反応です!
同じくテルちゃんの反応もね、喜んでもらえたという自信につながると思うのです。
また、喜んでいたと伝えてくれるリンさんもいいですね。

★この世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ

これは誰がどう見ても。
そして初めて見た時から、すずさんより私が救われてしまった言葉だけれども。
こんなに一番下のほうから救い上げてくれる言葉はあるでしょうか……


★「普通じゃ」という水原さんの「誉め言葉」

「すずさんは普通の女性なんかじゃない。一般より優れた女性だ」という感想も見かけたけど、ここはすずさんが一般的な女性と比べて普通かどうかと言う問題じゃなく、すずさんが自分をどう思っているかと言う視点から考えてみる。
いままで述べてきた通り、すずさんは自分を「冴えない、できない」と思っているようだ。
そんなすずさんには、水原さんによる「普通じゃのう、お前ほんまに普通じゃ」という評価はうれしかったんじゃないだろうか。落ちこぼれじゃない、なんかが立派だというとにわかに信じられないかもしれないが、とにかく普通であると。
「私でも人並みかな?」って言うのはうれしいことだと思うのだ……しかも、昔さんざん悪態をつきあっただろう水原さん、ちょっと好きだった水原さん、自分を選んでくれなかった水原さんが会いに来てくれた上に「普通だよ」って好意を込めて言ってくれるなんてすごく癒されませんか。
うれしかったと思うなあ。
でもそれ以上に周作さんとの関係、北條家に嫁に来たことで得た自己肯定感が、水原さんに向けて放り投げられた(ような気がした)ことで周作さんへの怒りが勝っちゃうシーンでもありました。
それでも「それもまた普通だ」と言ってくれる、水原さんもなかなかの男です。


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■うがった見方で……



すずさんが(無意識に)劣等感から解き放たれたんじゃないかと思った箇所


★北條家の家事の中心は自分であるという使命感と責任感

義理の母のサンさんは足を痛めていて(おそらく一過性のものではなく)家事が思うようにできない。
お義姉さんはお嫁にいきんさって家におらん。
ほかに女手なし。
張り切って、生き生きと工夫しながら家事を楽しもうと思えるのは、一番元気で動けるのが自分だ、頼りにされているという高揚もあるんじゃないか。


★みんな死んでいく

本当に、こんな風に言うことは悪いのかもしれないけど、
すずさんより強かった人たちがだんだん周りからいなくなっていくんですよね。
すずさんが自覚しているのは「鬼ぃちゃんが死んでよかったと思ってしまっている」という歪みだけだけど……
もしかするとその後の、広島にあったことはさらに心を動かしたかもしれない。
だからこその「強くなりたい、暴力に屈しない」かも。映画のほうだと「暮らすのがうちらの戦い」とまで言うのが本当に怖く感じてしまう。

いわゆる「闇落ち」状態にすずさんが一番なっていたのは、晴美さんを失い、けがをした自分が生活の何も思うようにできず、自分を肯定できるようになってきたすずさんからまたたくさんのものが奪われて、怖くなった時なんじゃないか。
実家方面の悲劇のあとは、すずさんは(きっと心が高ぶって)人が一時変わったようになる。


いろんな意味で……「かなわない」人がいなくなった時が、劣等感からの解放につながるんじゃないか?

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だらだらと書いた上に最後はかなり穿った見方になってしまった。
そんなんじゃないかもしれないし、少しはあるのかもしれない。


「夕凪の街 桜の国」でも皆実さんは、自分だけ生き残ったことに罪悪感を感じて、
人並みの幸せを手に入れることを躊躇している。
「長い道」の道さんは、過去の「幸せになれなかった・否定された」経験から、自分は幸せになってはいけないと思い込んでいるのか、あまり自分を大事にしていないように見える。

そういう人たちが過去から解き放たれて、少し前を見れるように、自分の好きに生きることを考えられるようになったところで物語は終わっている。

同じものが「この世界の片隅に」に見えてきても不思議じゃないと思ってしまう。


posted by 藤村阿智 at 17:29| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月31日

映画「この世界の片隅に」感想(随時加筆)(3/31追記・修正)

公開から100日おめでとう!(2017/2/19)
suzusan170219.jpg
↑記念イラスト描いてみました(すずさんパッケージのセーラー万年筆ジェントルインクを使って、つけペンと水筆で描きました)。


(記事は2016年11月23日に作成、その後思ったことなどを随時追記しています)
11月12日公開の映画「この世界の片隅に」初日に2回、そのあと9回(3/31時点)見ました。
(いろんな劇場の違いを試してるうちにこんな回数に…… 17/2/17追記)

気持ちが落ち着くまで感想なんてかけないんじゃないか、と思うんですが、
いつまでも落ち着かないのでとっちらかしてもなんかメモっておこうと思います。

まず、映画とても良かったです。
何度も観たい映画です。
どういう気持ちで監督が原作をアニメ化していったのかを追いかけていたから、
その結果 こういうアニメが出来上がるんだというところまで見ることができました。
作品と観客に誠実になったら、ここまでできるということを知ってしまった。
私ももの描きのはしくれとして、この映画を観たことで、いままでとは自分の作品制作に向かう気持ちが違ってしまった。
私もいままでよりもっといいものがつくりたい。すぐにはできなくても、少しずついいものにしていきたい。
そんな風に思いました。


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では、原作ファンである私がこの映画を観て思ったこと・かんじたことなど
メモしていきますよ。まとまりはないですよ。
まだまだ全部は出てこないし、思ってるけど消化できないことなどいろいろありますが
随時追記していこうと思います。
(ネタバレあるかも……とにかく観た人向け。
 観てない人がこれから観るかどうかの参考になるようなことは書かないし、かけないし、
 あらすじとかも書かないと思う)


■(2016/12/8)この映画で体験したことは、映画を観ながらすずさんたち家族の一員になったみたいな気持ちなのかもしれない。私は実体を持たずにタイムスリップして、すずさんたちに気づかれないまま、その世界の片隅を見ている。

■(2016/12/8)ストーリーの説明には公式サイドも苦労していると思うんだけど、多分観た人も
「どういうお話なの?」と聞かれて応えられないんじゃないか。
ストーリーっぽい「話の流れ」を説明すると映画の本質とはちょっとずれてしまうから。
とにかく、その人がどういう人で、どう生きて、どう存在しているかを描いているというか。

原作も1話完結の漫画の集合なんだし、たとえばこち亀ってどういうストーリー?と聞かれても
「はちゃめちゃなおまわりさんがなんかいろんなことに挑戦して周りを振り回すお話だよ」と
説明したところで、なんか違うじゃないですか。「ストーリー」とか「あらすじ紹介文」がかけないのは
しょうがないですよ。

■(2016/12/8)ストーリーで泣けたというよりは、動いて喋るすずさんたちを見て、「ドラえもん」でのび太がタイムマシンでおばあちゃんに会いに行って(4巻186P)「生きてる。歩いてる!」って泣いたときみたいな気持ちになったの。

■(2016/12/8)原作ファンとしてちょっとさびしいのは、わかりやすくなってるところ。
わかりやすいのはいいんだけど、ほら漫画とか小説とか読んでて
「あっ!ここってこういうことか」と気づくことができて「もしかして気づいたの私だけかも」と思うのって
ほくほくするじゃないですか。
映画のほうはかなりそういうのがはっきり描かれたり、強調されたりしていて、
「あーっ! わかりやすすぎる、あとで気づいたときの感動がなくなるんじゃ!?」と心配になるけど、
わかりにくくて「なーんかわかんねえな」って思われるよりはいいんだろう……
ゼイタクな悩みかもしれんよ……

■(2016/12/8)声優さんみんなよかった。誰一人「え、この人こんな声だったんだ?」って思う声がなく、
その人から出そうな声でしゃべってるのがすごい。
もちろんすずさん役ののんちゃんもすごい。後半になるとさらに冴えてくるというか……

■(2016/11/20)ロフトプラスワンのイベントにて、
北條サンさん(周作さんのおかあさん)役の新谷真弓さん、黒村径子さん(お姉さん)役の尾身美詞さんのお二人が「本当の親子のように聞こえる声で、すずさんの外から来たお嫁さんって感じがより際立ってよかった」というお話もありました。確かに。

■(2016/12/8)虫や鳥がたくさん出てくるのもいいですね。植物もぎっしり。生えるところには生える。
飛び去っていくたくさんの赤とんぼのシーンはきれいでしたね……
よりそうように咲く黄色と白のタンポポ2つも見所。

■(2016/12/8)とにかく音もすごい(普段の生活音もそうだけど、空襲なども)ので、
劇場で観ておいた方がいいですよ。あとでDVDとかで家で見るのはだいぶ違うんじゃないか。
立川シネマシティの極上音響上映でも観たんですが、最後の方でハエの羽音が後ろからも聞こえてリアルすぎて「うおっ!」となりました。他の劇場ではどうだったかな〜。
(2016/12/11)12月10日の舞台あいさつによれば、料理シーンの音には菜ばしも楽器として使ってるとのこと。声の録音もこだわって、普通のマイクじゃなくて斜め上から録ったため、動いてアフレコができなくてのんちゃんは大変だったとか。(動いて演技しようと思ってたそうで)

■(2016/12/8)原作でいう「そすそすそす」ってうごきのすずさんが好きなんですが、映画では原作の二箇所に加えてもう一箇所そすそすしてましたね。

■(2016/12/8)この映画には猫が結構出てくるけど、犬が出てこないのは、もしかして……という話に
「犬も最初の方に出るよ」と。たしかに、すずさん幼少期の江波に犬の姿がありました。

■(2016/12/11)里帰りしたすずさんが実家の家族と夕飯食べるシーンで、鬼いちゃんの分の食事も用意されているのを見つけたけど、公式ガイドブックによれば(円太郎さんが帰ってこなくなったあたりで)ご飯をいない人の分まで用意することで無事を祈っているとか。

■(2016/12/8)リンさんのエピソードのこと
このブログにも、検索ワードに「リンさん」を入れて来る方が多いみたいで、大きくはしょられたエピソードのことについて人の意見が聞きたいと思うんでしょうね……
いや〜8月の原作感想メモのときにも書きましたけどね、リンさんとすずさんのやり取りですごく好きなシーンがあったわけですよ。
あのエピソードが映画になってないと言うことですごく残念だったんですよ。
すずさんを形成する悩みのひとつと、すずさんを支えていく大事なことばと。
いつの時代でも「性が女である」ということの揺らぎと軸のなさを、そっと支えてくれるような……

で、まあ残念だったんだけど、確かに入れるとなると他のシーンもいろいろ追加になるからどんどん長くなるし、監督は重要なシーンだからこそ……と映画に入れなかった理由を「ユリイカ」16年11月号で言及しているし、もしかしたら映像化されるかもしれないしね。
あと、他のファンの人が面白い読み取りをしていて、そうか、そう考えるとあのシーンが描かれなかったのも、それはそれでゼイタクな事かも知れんと思い直したのです。

■(2016/12/8)水原さんは死んだのか ……というキーワードで捜している人もいるみたいだ。
帰ってきて青葉をみつめているのでした。水原さんが笑って思い出しているのは先に行ってしまった同期たちでしょうか……それともお兄さんでしょうか。

■(2016/12/8)原作で感じていた「すずさん」という人物と、映画で観られる「すずさん」という人物に少し違いを感じたりしませんか。私はちょっと「原作で思ってたすずさんと違うな」と感じたのですが、
劇場パンフのインタビューによると
監督とのんちゃんは「すずさんが子供であるという魂を持ったまま、どういうふうに大人になっていくかと言う話なのだという解釈」で一致していて、
こうのさんは「原作では少女のまま嫁いできたとは思ってなくて、わりと大人の女性として描いていた」と言っているので、その辺の違いをまさに感じ取ったからなのかなと思いました。

■(2016/12/8)もう一度関連書籍とかインタビューとか見返せばどこかで言及してるのかもしれないけど、原作からの変更で、ラスト近くクライマックスのすずさんの慟哭、セリフが追加されていましたよね。
私は少し違和感がありまして……すずさんは、どこでそんな話を知ったんだろう。
そこまで淡々と、すずさんに見えたものだけを綴っていたからこそ「急に出てきた台詞」と感じてしまいました。どこかで描写されていただろうか……次見るときは気をつけてみてみよう。
(2016/12/9)Facebookに公式が掲載したトークショー書き起こしで言及されてました。なるほど。
(2016/12/10)闇市で海外の米を売ってるシーンがあったね。あと、自分の読みがちがっていて、「暴力で従えてた」のは日本が日本国民を、という理解だったので、そこですでにずれてたんですね……

■(2016/12/8)あと、右手が慰めるタイミングは原作のほうが好きかなあ。映画のほうもそれはそれでいいけど。

■(2016/12/8)「近年のほかの作品に比べると作画は落ちる」みたいな話を見るんですが、他の作品と同じように比べるのも間違ってるし、ぜんぜん落ちていない上にどちらかというと神がかっているので、作画うんぬん言う人は見る目と好みが違うことに気づけてないだけなんだろうなあと思っております。私は普段から絵を描いたりもしていますが、自分であのように描くことを考えたら、すげえ、すげえの連続です。
丁寧に作られたアニメーションは、もう存在しないものを存在するように・古くなってしまったものを新しかったときの姿で描くことができるんですね……

■(2016/12/11)原作の感想のほうでも書いたけど、右手はすずさんと別れた後いろいろ「知った」んだとおもう。それまですずさんが体験したことを描いていた物語だったのに、終盤はすずさんは知らないはずのいくつかの物語を描く。
原爆投下時の広島の描写がリアルでない、という話もみたのだけど、すずさんの体験からすると「その時の広島」は見ていないわけで、つまり右手が語る描写で、必要最低限の部分をまるめて切り取ったある種のフィクション(しかも入れ子になっていて、フィクション内フィクション)と言うことだ……
原作の方では、ラストの「しあはせの手紙」は右手が描いていくとある少女のエピソードが終わって、すずさんのいる「いま」とつながるともう一度「左手で描いた絵みたいに歪んだ世界」に戻るんですよ。そして本当の、最後の最後にもう一度右手が世界を描き出して、とうとうすずさんは歪んでいない世界に帰ってきたように見えるのですよ……
映画のほうだと、どこですずさんが「帰ってきた」かは描写されていたかな。また今度注意してみてみよう……

■(16/12/15)ほんとに?とにわかに信じられないんだけど、映画「この世界の片隅に」を観て、原爆投下時のリアルな広島も描かれていると思ってる人もいるみたいなはなしを読んだ。
あれは右手(すずさんにかぎらない)が描いた広島だと思うのです。
私は二度、広島の平和記念公園と資料館に行っており、その他の原爆を扱った作品や資料を見ているし、当時の写真や動画もいくつか見ています。ぜひそれらも一度みてみてください。

■(16/12/15)原作を読むとこの辺のことがよりよくわかるよ!
☆リンさんとお友達になったすずさん
☆すずさんが周作さんを送り出すときにさした紅の持ち主
☆径子さんのさらなる魅力
☆お義父さん(円太郎さん)の理系オタクッぷり

■(17/2/17)なんだかんだで10回も観ちゃった。
ロングラン上映になったし、あちこちの行ったことがなかった映画館で上映しているのもうれしい。
とくに、音響がいいと聞くと行ってみたくなる。
みなさん、いいとか悪いとかじゃなくて、劇場によって聞こえる音が全然違いますよ……
多分座席の位置でも違うんだろうけど。

■(17/2/17)そんな、映画の音のメモ。
音楽もきれいだけど、普段は音楽だけじゃなく生活音や環境音がつねにありつづけている。
昼間は昼間のにぎやかさ(鳥・虫・風、光の音!)があるし、夜は静かだ。
やっぱり人や生き物が生活して、動いてどこかで音を立てているというのはにぎやかなもんなんだね。
(※光の音というのはなんとなく、私が感じたものなのでそんなものを入れ込んではいないのかもしれません。でも、どんなに音がなくても、やっぱり昼よりは夜のほうが静かですよね?そういう感じです)
水の流れる音が聞こえる。
重力と地面や床の素材を感じる、足音が聞こえる。
夜、水原さんと二人きりのシーン、布の厚みが伝わる音がする……
髪の毛を櫛ですく音も……
煮干しの頭をとったり、煮てあたたかい料理を作ってる音もいいですね。

■(17/2/17)日本語字幕上映も観に行きましたよ。
原作も読んでいるので、そんなに「そこはこう言ってたのか」って箇所はなかったのですが、
「あ、そこ小林のおじさんが言ってたのか」とか、「この子に名前があったのか!」とか、
そういう発見はありました。メインキャラクターの声と被ってなければ、モブの言葉も文字になっているので
聞き取るには小さい音声も意味が分かっていい感じです。キャラが歌う歌の歌詞とか。
ラストの歌のあたりは、歌とセリフを同時に展開するのはむつかしいらしく、
歌詞が抜けてしまっているのが残念でした。まあ、両方出たら追うのも大変だし、
そもそも音声でも聞き取れてないからね。同じことかもしれない。
一か所「(ハエの羽音)」って書いてあるところがあって、エッ!と思ったけどやっぱ聞こえなかった、よく聴けば聴こえるのかな。もう一か所ハエの羽音はあって、そっちははっきり聞こえるんだけど。

■(2017/3/18)新宿ピカデリー舞台あいさつ付き上映を見てきました。
おわりの監督の言葉にほろりとしてしまいました……
今日の鑑賞で見つけたもの
●S19年すずさん実家のふすま(壁かも)補修にバケモンの絵が使われてる
●周作さんの机にじゃがいもの花っぽいものが飾ってあってかわいい
●屋根裏にいる幼い日のリンさんの隣にネズミもいた

■(2017/3/19)第二弾クラウドファンディングには参加してなくて、
その分映画館で映画を見ようと思ってました。
もうクラウドファンディングに参加するよりお金かけていっぱい見てしまった(笑)
でも最初のクラウドファンディングに参加したからこそ、繰り返し見る気持ちにもなったし、
その後の活躍をみまもる気持ちになれたし、人にも進めるきっかけになったと思います。
「紹介されたので映画を見ました!」っていう人が少なくとも2人名乗り出てくれてて、
その人達も数回見てくれていて、うちの両親も2度観に行ったと言っていたし、
私も少しは動員数に貢献できたのではないかと思います……
ただの「おすすめの映画」というだけではない説得力が、クラウドファンディング参加によって
付加されたのかもな〜と私については思っています。
以下の座談会に参加しています。
「この世界の片隅に」あなたはなぜ出資したんですか?(前編) | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/1717

「この世界の片隅に」あなたはなぜ出資したんですか?(後編) | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/1718


■(2017/3/31)批評記事を読みました。
『この世界の片隅に』と凶器としての「普通」 - messy|メッシー
http://mess-y.com/archives/42351

しっかりした批評だった。
しかし!この人が感じたもやもやは!ご指摘の通りワザとであって、すべて織り込み済み(もやもやするところまでがこの作品)なのであった。
こうの先生の他の作品を読むと、こういう「いい話……なのか?」っていうもやもやを必ず含ませているのだから。
「よかった」って物語もキャラも読者もなっている裏で作者は舌を出しているんじゃないか、真顔なんじゃないかってぞっとするところも含めてこうの作品の魅力だと思っている。
「私は常に真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」で作られた作品だと思いながら読むといくつもの感想が出てくるんじゃないだろうか。
(もちろん、他の作品や作者のことを絡めずに作品単体での批評も重要だからそれはそれで良いと思う)



【関連商品も続々購入している】
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【この世界の片隅に 公式アートブック】

呉市立美術館で注文して、その後届いた「この世界の片隅に」公式アートブック。
原作の描写を中心に、アニメではどう描かれたかを紹介していく。
本のサイズが大きいのがうれしい。原作のカラーイラストも、断ち切り(トンボ)より外までそのまま収録されているので、他の出版物では切れているところまで見られて嬉しい。


【この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック】

キャラの立ち姿(設定資料)や服装についてのページも見所。
用語解説や実際に作中の料理などを作ってみた写真も掲載。
チラシ集があるのもいいな。配る期間や貼り出す期間が終了したら見られなくなるものですしね。


【絵コンテ集】
購入済みだけどまだ手元に届いていない。
●11/25 届いた!
ぶあつい!! カットの解説が巻末にまとまっていて、
・ここのカットは原作ではこうだったが調べたらこうだったのでこうした。
・ここはこうの史代さんの作風に合わせてこうした。
・ここはこう書いてあるが最終的にはこうした。
などのコメントがすごく読み応えあるし「なるほど」「へ〜!」の連続よ。
実際に作業で使われた絵コンテと言うわけではないらしい(どういうことだろう)。
まだ全部はとてもじゃないけど見切れてい無いので、映画を思い出しつつじっくり読みたい。



【ユリイカ2016年11月号 こうの史代特集】
単行本未収録の短編も掲載されていて、こうのfanで同人誌までは追いかけてない人におすすめ。
私は同人誌で持ってるものもありますけど、なかなかまとめて見る機会ないですからね。
片渕監督のインタビュー記事も。
(まだ全部読めてない)



【サウンドトラック】

サントラはジャケ絵からしてもうすばらしい。
でも、映画を観てから購入して、聴いてみるまで実は
「この映画に音楽って流れてたかな?」って思っちゃったんですよ。
歌が入ってる曲は流石に覚えてるけど、他にこんなにたくさんあったかなって……
聞いてみたら映像が見えるように「あのシーンだ」って思い出せてびっくりした。
確かに流れてたんだな。
しみじみ聞く主題歌「みぎてのうた」「たんぽぽ」いいですね。
もちろん「悲しくてやりきれない」フルバージョンも。
「みぎてのうた」はこんな変わった展開の曲が主題歌になって、こんなに沁みるんだな〜と思うと偉大……
展開がある曲好きなんですよ。たった5分弱の曲なのに始まりから最後まででどんどん変わっていくのがいい。

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【このブログ内の関連記事】

この世界の片隅に(こうの史代)読み返し感想・メモ: 漫画の感想ブログ ホンヨンダ
http://honyonda.seesaa.net/article/441069333.html

映画「この世界の片隅に」11月12日より公開開始!: 漫画の感想ブログ ホンヨンダ
http://honyonda.seesaa.net/article/443793825.html

2000年代の「戦争と漫画」、その一部: 漫画の感想ブログ ホンヨンダ
http://honyonda.seesaa.net/article/423683949.html


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【メモしておきたい外部の記事】※監督インタビュー中心

「この世界の片隅に」は、一次資料の塊だ:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/230078/120600064/?P=1
「本来は、アニメは1人で作れるものです」:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/230078/120600065/?P=1

『この世界の片隅に』監督が語る、映画に仕込んだ“パズル”(上) 片渕須直・『この世界の片隅に』監督インタビュー|情熱クロスロード〜プロフェッショナルの決断|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/110768
『この世界の片隅に』監督が語る、映画に仕込んだ“パズル”(下) 片渕須直・『この世界の片隅に』監督インタビュー|情熱クロスロード〜プロフェッショナルの決断|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/110798

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【メモしておきたい感想記事など】

『この世界の片隅に』と、「右手」が持つ魔法の力 - 日々の音色とことば
http://shiba710.hateblo.jp/entry/2016/12/01/144225

アニメーション版「この世界の片隅に」を捉え直す(1)「姉妹は物語る」 – マンバ通信
https://magazine.manba.co.jp/2016/11/28/hosoma-konosekai01/
posted by 藤村阿智 at 11:17| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

逃げるは恥だが役に立つ9巻(完結) 感想

逃げるは恥だが役に立つ 9巻



9巻にて完結!
面白かったです。
ドラマのほうも全部見たんですけど、やっぱりドラマはイマイチ納得がいかないというか
こんなもんかな?という感じだったので、原作のほうがばっちりまとめてくれてよかったです。

Twitterで海野先生が「ドラマでこないだ書いたセリフが出てきてびっくり」と言うようなことを言っていたのはどの辺かしら。ゆりちゃんにかかった、そして説いて解いた「呪い」あたりかな。

もうとにかく9巻はゆりちゃんゆりちゃんゆりちゃん〜ゆりちゃん好きだ〜かわいいよ〜
といった感じです。
ドラマのほうの「呪い」について語るシーン、急に出てきた感じだったしゆりちゃんの本心はわからなかったので、
「手塚治虫のブッダで見た、シッダルタがヤタラに説いたことが自らへの答えと悟りになるあのシーン」みたいなものかな……と思ってたのですが、まさに!そんな感じでしたね。漫画のほうではゆりちゃんの心の中も描かれています。

みくりさんと平匡さんはすっかり安定したカワイイ夫婦になっちゃって、
二人はこれからもコミュニケーション・話し合いを大事にいい家庭を築こうと頑張っていくでしょう。
その過程がみられたのもよかったし、ラブラブなのは単純に読んでてうれしいね(笑)

番外編のゆりちゃんエピソードもよかったですね〜。
読者の想像におまかせ、でもよかったと思うけど、ゆりちゃん&風見さんらしくていい番外編でした。
風見さんの最初の印象からだいぶ変わりましたね。でもすごいのは、キャラクター自体は変わってなくて、
「風見って面白いな」って思ってから初登場あたりを見返すと、最初から面白い人であって嫌なやつとかいけ好かないイケメンってわけじゃないんだなと。印象だけが読者の中でも変わったんだなと……

みくりさんと平匡さんがちょっと外れた恋愛コースだった分、ゆりちゃん&風見は少し現実感の薄いドラマチックな展開だったのもよかったですね〜。最初の印象はよくなかったけどだんだんお互いをわかって仲良くなっていく。でも障害もあって……ってのは恋愛ものの定番じゃないですか〜。


【既刊の感想】

逃げるは恥だが役に立つ1巻〜4巻(海野つなみ)
http://honyonda.seesaa.net/article/421951962.html


逃げるは恥だが役に立つ8巻(海野つなみ)
http://honyonda.seesaa.net/article/442965529.html
posted by 藤村阿智 at 10:36| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

まんが道大解剖


買いました!読みました!

まんが道大解剖 (SAN-EI MOOK)



購入するときは、勝手に「A5サイズぐらいだろう」と思いもせず思った(?)のですが、
発売日当日に書店で見かけて「でかい!!」とびっくり。読むのを楽しみにしてるため書店では手に取らず、届くのを待つ……

そして届きました!
発注時に納期の長い本を一緒に注文しちゃってて、ちょっと届くのが遅れたのですが、無事入手です。

すごいボリューム!
表紙をめくったところから始まる、カラーイラストの数々!大判サイズなのが活きている、迫力のあるレイアウトです。

完全ストーリーガイドも、振り返りに役立つ適度なボリューム。
子どものころから何度も読み返しているので、すべてのシーンを覚えているのですが、
こうやってまとめられると頭の中が整理できていいですね。
「昔読んだな、懐かしい」と手元に原作がない状態で手に取っても思い出しながら楽しめる作りだと思います。「まんが道」、「愛…しりそめし頃に…」を読んだことがある!という人すべてがこのムックも読んだらよい。

他にはネットでも話題になった、「あの電報」の現物写真が掲載されてるのも見どころ!
電報って正直受け取ったことないのですが、怖い……怖いですよね……なんというか人が打ってるかんじがしないというか、淡々としてて……

ドラマ「まんが道」対談で、「この世界の片隅に」にちょっと触れられてるのが個人的に「おっ」と思った。
そこまでムックを読み進めていて改めて感じたのは、「まんが道」で愛すべき箇所の一つに、何気ない日常や日々の暮らし、地に足の着いた生活って言うのがあると思っていて、確かにそこに登場する人たちは毎日ご飯を食べ、おなかをすかし、悩み、絵を描き、没頭し、家賃の支払いに困ったりささやかなぜいたくをしたりっていう生活の繰り返しがあるわけじゃないですか。

まんが道が完全なノンフィクションや自伝ではなく、ドラマになっているのはわかるけど、そういう日常の何気ない描写がリアリティとか面白味をじわじわ出していて、きっとこんな風にみんな泣いたり笑ったりもしたんだろうと素直に感動できるところ……なんじゃないかなあ〜

舞台になった高岡の写真が見られるのもうれしい。
私はたまたま2016年に高岡へ行ってきたのですが、行ってから見ると「そうそう、ここ行った!」ってのが思い出せるのもよいです。氷見はまだ行ってないので次に行ったときのお楽しみに……!

あと、「愛…しりそめし頃に…」によく出てくるポエム、藤子A先生がだいたい変名使って書いてるっての知らなかったです……
毎回毎回「よくこんなに漫画の内容と合うポエムが見つかるなあ、相当ポエムをいろいろ読んでる人が選んでるのかな。藤子先生かな。すごいな」と思ってた……!(*・_・*)や〜ん


巻末にデジタルセレクションの紹介がありますね。
これはすごくいい電子書籍ですよ。

まんが道25巻セット


愛…しりそめし頃に…


普通、電子書籍ってもともとの本の値段に左右されがちなんですよ。
例えば1800円のハードカバー小説の電子版は1300円、900円の文庫の電子版は700円とか。
内容は同じなんですけどね。
「愛…しりそめし頃に…」は大判のコミックスなので1冊1296円なんですけど、電子版は432円なんです。
ちゃんと電子版は電子版の値段をつけているところがすごくいいです。
全巻買うにも買いやすい値段だと思います……

愛…しりそめし頃に…の最終巻あたりは売り切れになっちゃってるので、今から買う人は電子版も検討してみてはいかがでしょ。私は最終巻を買うのをさぼっていたら手に入らなくなってて、電子版で買いました……
posted by 藤村阿智 at 12:20| 図鑑・データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

王妃マルゴ5巻(萩尾望都)

王妃マルゴ5巻



フランスを舞台にした、王家の姫が時代と性に翻弄されつつも強く生きている物語。
ただ時代を嘆くだけでなく、自分の手で動かしたいと強く思うお姫様だからマルゴは好きだなあ。

それにしても5巻は最初から最後まで人が死にすぎ。
マルゴに近い人もどんどん死んでいく。
敵も味方も死んでいく。愛する人もにくい人も死んでいく。
もう誰が生きるのを許されているのかわからない、というか、まあ生きるのを許された人などはおらず、たまたま生き残っただけなんだと思うとぞっとする。宗教の戦争は怖い。
ただの人殺しを宗教の戦争に見せかけようという人間もいるのが怖い。
私は敵をたくさん殺した勇者だ!と叫んだ男が、そう叫ぶしかなかったということ、もう私は人を殺したくないと嘆き、正義と友のために無抵抗のまま殺されていく姿も……
戦う死、虫けら以下に扱われる死、都合の良い死……君臨しても避けられない病死。

とにかく死、死、死の前に人はただ「死なないという偶然」を祈るばかりだ。

もう、母后がぺージに登場するたび怖くなってきた。
この気持ち、あれだ、「残酷な神が支配する」でグレッグが出てくると同じ気持ちになってたよ……

マルゴとナヴァルの王アンリが出てるとなんか安心する。
posted by 藤村阿智 at 12:41| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

道士郎でござる(西森博之)1~8巻【完結】

年末年始にかけて「道士郎でござる」を読み返していました。

西森博之先生の漫画で今のところ一番お気に入りの漫画です。

道士郎でござる まとめ買い(amazon)


1巻だけ0円だったりもするので(今日現在)、試し読みもできますよ。
でも1巻より2巻以降のほうがテンポよく、エンジンかかってる感じがするかな?



内容を紹介しましょう。

幼いころ母のもとを離れ、父親と一緒にアメリカ・ネバダへ渡った道士郎。
その道士郎が日本へ帰国するというので、母・兄は久しぶりに会えるのを楽しみにしていたのだが、
帰ってきたのはアメリカ育ちにはとても見えない侍? 武士!?……ないでたちの少年だった!

ということですし、タイトルも「道士郎でござる」なので、この道士郎が主人公なんだろうな~と思ってしまうのですが主人公はフツーの少年・小坂健助なんですよ!
フツーの家庭に生まれ育ち、フツーに女の子にあこがれ、高校生になったし青春とか期待しちゃう感じ?ただ平穏に暮らしたかっただろうに……道士郎に出会い、殿・主君として慕われるようになってしまってからはとにかく波乱の毎日に!

西森博之先生というと、「今日から俺は!!」、「天使な小生意気」など不良が活躍する漫画を思い出す人が多いと思いますね。まあ、「道士郎でござる」も不良とかヤーサンの抗争だの上下関係だのケンカだのシャレになんないやつだのいろいろに巻き込まれるわけですよ。
普通の少年の健助が……

で、健助は弱いのでケンカなどしないのですが、なんだかんだと周囲が勘違いしていくことで
どんどん仲間を増やしていきます。
不良しかいないという悪名高い高校へ転校することになっても、トップをなぜかなぎ倒し、自分が慕われる側になることでピンチを回避していきます……その過程がね。痛快というか。うおーやったな健助!そうだそうだ健助だ!みたいな、読んでて応援しちゃうんですよね……

キャラクターもみんないいキャラですよ。口下手で、暗い過去とおかれた状況からクールにならざるをえないヒロイン・白瀬エリカちゃんも強く、美しい。
一見ほおっておいても自分で何とかできそうだし、実際何とかしちゃいそうなエリカが本当は健助のことを頼りにしているってところがなんともいい。
健助が陰でこそこそ行動してエリカを励まそう、一緒にいようとしてくれていることを、たとえ上手くいかなかった時でもエリカはちゃんと気づいて感謝してくれてるってのがいいよね……報われるというか、読者の私はそんな二人をみて「ウンウンよかったね健助……エリカちゃんいい子や~」とじんわりするわけですよ。

あとは時々爆発的に面白いギャグがあって、何度も読んだのに吹いちゃうところがあって(笑)
基本的にギャグマンガだもんねこれは。結構強烈ですよ。
「兄ちゃん、トロ!」ってやつとか(?)

8巻で終わっちゃうのがもったいないようで、しかしピリッと高い密度の物語が一気に読めるところがおすすめのポイントでもあります。
posted by 藤村阿智 at 10:58| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

ずっと独身でいるつもり? (おかざき真理・雨宮まみ)

ずっと独身でいるつもり? (おかざき真理・雨宮まみ)


こちらのエッセイが原案の漫画作品。



結婚してないというだけで周りから言われる言葉。
言われなくても、だれよりも、一番自分が考え続けてぐるぐるしている言葉、
「ずっと独身でいるつもり?」

私はいまは結婚しているんで、言われてないですけど、結婚してないときはずっと似たような言葉を言われましたよ。
結婚しないの?とか 結婚とか興味なさそう とか
つい言っちゃうのも、なんとなく聞きたいのもよくわかるんだけど、
なんだろう……「自分が置かれていない立場」について考えちゃうのは人間の当たり前というか、
選ぶのか選ばないのかが選べないという複雑な気持ちも誰でもあるはずなのに、
なんでか人が何を選ぶのか何を選ばないのか気になってしまうというか……

なんというか、人は人の選択を知って安心したいんだろうね……
・わたしとおなじこちらを選んだ人はやっぱり(しあわせだ/ふしあわせだ)
・わたしとちがうあちらを選んだ人はやっぱり(しあわせだ/ふしあわせだ)

だから、結婚しないの?とか、後悔するんじゃない・みたいなことを人に聞く場合、
相手のことを心配してるんでもアドバイスしたいんでもなくて、
自分が正しい・いい自分であるということを確認したいだけなんですよ多分……
だから誰かにプライベートなことを聞く前に、何のために聞くのか、相手は絶対心にしこりを残すけどそれでも聞きたいのかを自分に問い直したほうがいいと思うね。


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変に語ってしまった。漫画の感想ブログなんだってば……

しかし全編つらい気持ちになるんだよね。
いわれる……これ……とか、ああ〜〜おもいだしたくない、んでいまの私だってまだまだ課題や選ばなくちゃならないことがあるのに、人に知られたくない、けど人のことを知りたい、私も絶対こっちだって確信できるほうを選びたい!!そして思い通りに幸せになりたい!!
っていう気持ちになりながら読むというか。

独身だとみんなが心配する。
しかしその心配はなんなんだろうか?本当に私はかわいそうなのか?
私と違って既婚のあの人は完全にしあわせなんだろうか?

結婚って妥協も必要よ!とかいうけど、妥協が必要とかいう点は正直「気にならないので問題にもしていない」点ならいいけど、こだわっちゃってるところって妥協したら幸せになんかなれないじゃん。

2話の眼鏡女子、由紀乃さんだって、昔の彼氏が今見るとかっこよく見えて、そうだ〜この人と寄りをもどそうかな……と甘い想像をしてるところに、
「ちくちくといちいち言葉にとげがある人だったということを思い出す」
わけじゃん。こんな人、私が友達だったら「その男はやめておけ」って言いますよ……
しかも「アレルギーがあるからナッツをよけている」最中に「相変わらず神経質だなー」とか言ってくるのは、ナイナイナイ! だめ、その人!
ほかのどこを妥協しても、そんな性格で嫌だって言ってもやめないような、私を小ばかにしてくる人とは結婚したって将来そこを妥協し続けなくちゃいけないわけですよ。
年収が低いだの、見た目が好みじゃないだのそういう点とは違うんですよ……

自分が好きなようにやって、幸せな毎日をすごしてるのに「幸せそうね、でもかわいそう」とか言われるのも最悪。言われたことある。だから読んでてつらいというか、この漫画に出てくる独身女性全員頑張れ!
最後にまみさんが結婚しようと準備を進めてたのに結局婚約破棄してしまうんだけど、この相手のイヤさがわからない人はやばいんじゃないか。うう〜やだやだ〜


私は電子書籍で買ったんですけど、スマホとかの小さい画面だともったいないほど絵や構成がきれいなので、
ぜひPCから読むか、紙本の購入を薦めたいです。見開きの絵も多いしね。

posted by 藤村阿智 at 12:11| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月22日

一人交換日記(永田カビ)

前作に引き続き新刊も購入。

一人交換日記


前作が話題になって、それからどうした?という話。

エッセイなんだけど、一人で交換日記をやっている体でつづられていく。(過去に一人で交換日記をやっていたというエピソードも)

本当に「日記」というか、過去の体験じゃなくて現在進行形の話なんだと思うとつらい気持ちになったり。
私も共感するところ多いし……実際には体験していないところでも、わかんないな~って思う感想はあまりないというか。わかるわかるそうだよね~なんて軽い話じゃなくて、「この複雑な気持ち、わからなくない」って感じで抑えた表現になってしまうけど。
「わかるわかる~」って言っちゃうと軽くない?そんな風に言われたら、この気持ちの時は、
「わかってくれるのうれしい!」「わかられてたまるか!」「ほんとにわかってるのか?」
っていう感情が一気にぐるぐるするんじゃないだろうか……自分の経験だと。


内容について少し取り上げてみると、
・否定的な感想がほしくてヲチスレを見ちゃうがやっぱりしんどい
・親との関係に悩んでいるけど一緒にいてしまう、離れたい、離れられない、でもやっぱしんどい

しんどい中でもいろいろ試してみててエライと思いますよ……
なんちゅうか、私も同じように、変な罪悪感があったりとか自己肯定感のなさとかいろんなものに
いまだに引っ張られ続けてるし、なんとか気持ちを切り替えたところに「おまえが引っ張るのかよ」みたいな他人が引っ張ってきたりさ……そういうつらみがあるけど……
やっぱいろいろ試してやってみるしかないのよ、挑戦という意味でも時間稼ぎという意味でも。

この人の本について話するのむつかしいな。
自分語りエッセイって紹介しづらいからつい紹介のような顔をして自分語りしてしまう……
まあ感想ブログだからいいか。

また、作者さんは構成も上手だし絵もうまい人だと思うんだけど、巻の後ろのほうにいくにつれ絵が粗くなっていくので、そうすると「なんかしんどそうだな~」と余計に気になっちゃうのでした。
posted by 藤村阿智 at 17:56| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月14日

妻に恋する66の方法(福満しげゆき)1巻 感想

妻に恋する66の方法(福満しげゆき)1巻



発売を楽しみにしてた本が出ました。
いや、発売からすぐに購入してたんですが……感想書くまでに時間がかかってしまいました。
最近再読したのでこの機会に書いておこうと。

内容としては、アクションの「うちの妻ってどうでしょう?」系。
4コマではないのに4コマっぽくコマ割されてて、とくに4コマじゃなくても終わる。
4コマ好きなので、「うち妻」が始まったときは「なんじゃこりゃ!みとめん!」と勝手に怒ってたんですけど、もう慣れたしこの漫画が好きだからいいや。

しかしこの表紙、コンセプトはわかるし、いいけど……帯がないネット書店では上記のような表示で、なかなか売りにくそうじゃない?


内容はやっぱり妻愛にあふれているというか、妻さん本人はどう思うかわからないけど、私のような許容されたがり女からは「なんだかいいなあ(*^ω^*)」ってかんじです。
まあ福満氏も、女性なら何でも良いわけじゃなくて、妻さんのかわいさから来てる愛情なんでしょうけど、以前より「許容範囲が広くなって、いろいろを許して受け入れてる福満氏」みたいな雰囲気が感じ取られて、ある種の女性に持てちゃうんじゃないですか、氏は。

まあ伝わりづらい話はそれぐらいにして、
私が特に好きなエピソードは
・梱包好きな妻
・メタルギアソリッドみたいになる妻
・餅がすきな妻
・「ごへいモチのごた」な福満氏
です!!

2巻も待ち遠しいです!!
posted by 藤村阿智 at 14:40| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月13日

進撃の巨人(諫山創)21巻 感想

買いました!読みました!

進撃の巨人 21巻


20巻の終わり方は衝撃的で、アアア〜!!って感じで
「次巻が気になる!!」と思いましたよ……

21巻はその後なんですが、この「死」は舐りますね。
うん。わかります……

後半はとうとう、いままでずっと謎だったエレンの家の地下室にたどり着き、
そこからこの世界の仕組みが語られ始める。

21巻はドラマあり謎解きありでずっと興奮して読めた。
ダークファンタジーとはいえサスペンス要素も強い漫画だから、その「解」が判明していくのは興奮しますね。

そして、この漫画を読んでいて、私がこの漫画で好きなところとか期待しているところは、
「判断」なんだなあと思った。
極限で、どちらを選ぶのが正解なのかはわからないいっぱいいっぱいのところで、
みんなが強い意志だったり消去法だったりでなにかを「判断」して、得たり捨てたりするところ。
その判断にきちんとした理由がつくというのが、私の読みたいものだったんじゃないか?
私たちは普段の生活でもいろんなものを判断して得たり捨てたりしているけど、物語の読者という傍観者の立場で、物語の中で取捨選択がびしばしされていくのを見るのは爽快なんだろう、きっと。

漫画の解説と言うより、これを「いい」と思ってしまう私のアタマの中の分析でした。


posted by 藤村阿智 at 14:19| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月27日

げんしけん 21巻(木尾士目)


げんしけん」も21巻でとうとう完結!!




好きな漫画です。
とうとう終わってしまいました。

私としては、ダラダラしてると不人気でもあった斑目ハーレムすら楽しかったのだけど
(結局ただの斑目好き)
最後まで「ウンウン」とにやにやうなずきながら見守ってしまった感じでした。
まだまだ見守りたい気もするんですが……

やっぱ素直になった瞬間が押しどころですね。
春日部さんわかってるなあ〜


で?どうなってこのあと「Spotted Flower」の展開に行くんですか?
(そっちがTrue ENDなのかい!(笑))
タグ:完結
posted by 藤村阿智 at 13:04| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月11日

映画「この世界の片隅に」11月12日より公開開始!

映画「この世界の片隅に」が11月12日より公開されます!

地域によっては日程が違いますが、順次公開されていく予定です。
劇場情報など詳しくは公式サイトをどうぞ!

11月12日(土)全国公開 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト
http://konosekai.jp/


私もメッセージカードを配ったりして
直前の応援をがんばりました……少しでも多くの人が見に行ってくれたらいいな〜。

konosekai.jpg

けっこう漫画を読んでいる方だと思うのですが、
好きな漫画を5つあげろといわれたら「この世界の片隅に」が入るんじゃないかと思うほど
好きな漫画がこの映画の原作です。

ほかの4つをあげろといわれたらまた悩みますけどね。
順位のつけられない、まったく別の理由で好きな漫画ってたくさんあるじゃないですか……
だから5つといいながらたくさんあげてしまいそうですけど、
とにかく好きなんですよ!

この世界の片隅に(こうの史代)読み返し感想・メモ: 漫画の感想ブログ ホンヨンダ
http://honyonda.seesaa.net/article/441069333.html


今年の8月に、読み返してメモした記事もあるんで、読んだことのある人は一緒に
読み返して「ふむふむ〜」って記事を読んでください。
ネタバレがあるので未見の方は注意です。


思えば2011年に「この世界の片隅に」がドラマ化して、ドラマは「ぜったいドラマ化ムリだよ……」と
思ったので最初から見る気がなかった。
どうだったんでしょうね。あまりいい評判聞かないけど。


アニメ化の話が出たときも「またか〜、だから漫画以外ではムリだって!」と思ったのですが。
冷ややかな目で、横目で、その話題を見ていたのですが。

あるときアニメ化の話を思い出して、「そういえばあれどうなったのかな」と検索してみたら
片渕監督のコラムを発見しまして。
1300日の記録[片渕須直] | WEBアニメスタイル
http://animestyle.jp/column/1300/


読んでみたら、もうすごかった。
え!ここまで読み込んで調べてる人が作ってるの!? ってかんじで。
紹介されているアニメのキャラクターデザインもこうの先生の絵柄のままで嬉しくなった。
このコラムを読めば読むほどアニメへの期待が膨らむ。
いつできるんだよ〜!ってもどかしい感じはずっとあったけど、
急いでやっつけでできるよりはじっくり作って欲しいと思った。

私はこの映画の完成がとても楽しみで、
時には(映画とは関係ない、ふだんの生活の中で)憂鬱になって落ち込んだりすることもあったのだけど、
あの映画を観るまでは死ねないんだからがんばろう、映画を観るってだけでも結構人生が楽しみだなっていう心の支えに(勝手に)してきたのでした。

そして2015年にクラウドファンディングに参加。
これは、その話をキャッチしてくれて、「ふたりで参加しよう!」と言って背中を押してくれた夫に感謝です。その後も夫婦で応援しています。
エンドロールに名前が出るはずなんだけど(まだ映画を見ていない)、せっかく夫婦で参加しているし……ということで本名でのクレジットです。藤村阿智(ペンネーム)じゃありません。
たくさんの人が参加してるはずだから、自分の名前が見つけられるかな?初回は見つけてる余裕がないかもね。

このクラウドファンディングも、「見返りを期待してじゃなく、純粋に応援して欲しい」と言うことでたいして見返りがない……と主催側は言ってますが、も〜〜私にとっては参加してほんとに良かったと思える内容でしたよ。
主人公・すずさんから季節のおたよりもあったし、ファンミーティングや約60回送付されてる制作支援メンバーズ通信メルマガも嬉しかったけど、
映画が完成する最後の最後まで、監督はじめ制作側のひとたちが、クラウドファンディングで参加したファンのことを忘れずにいてくれて、いまでも大事に思ってくれているのが伝わってくる。

試写の機会もありましたが、ぜひ1回でもおおくお金を払って観たいという気持ちもあって、
明日(11月12日)の初日に初めて観ます!

ぜひ!これを読んだ皆さんも劇場へ足を運んでください。


そして、「マイマイ新子と千年の魔法」のときのように、ラピュタ阿佐ヶ谷で上映会やりませんかね?
行きやすいので開催されたらうれしいのです(笑)
マイマイ〜のときはまだ存在を知らなかった!
先日発売されたブルーレイは購入しました!

アートブックは購入した。映画観てからじっくり読もうと思ってまだ読んでない!


その他の関連本も続々購入予定です。







サントラはジャケ絵からしてもうすばらしい。




ついでに、私の好きな「長い道」も5分間アニメシリーズとかで
アニメ化しないかな?

posted by 藤村阿智 at 12:44| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

逃げるは恥だが役に立つ8巻(海野つなみ)ネタバレ少々あり

逃げるは恥だが役に立つ1〜4 感想
5〜7巻の感想書いてなかったのか。

  

先日8巻を買いました。



7巻までもいい密度で面白くて、もはやかなり好きなマンガになっているこの作品。
テーマもいいかんじ。
普段ぼんやりと考えていたことに、形を作って行ってくれている。
見所のひとつとして、みくりさんと平匡さんの契約結婚から始まった恋愛関係って言う面白さもあると思うし、正直初々しくて毎回ジタバタしながら読んでしまう。
さらに「仕事・働くとは」っていうテーマね。
家事労働とは仕事としてどういう価値があるのか。
結婚した夫婦、そうでなくて同居する人間であっても、暮らすのに必要な行動にどういう価値を見出して、報酬に変えていくのか。
それは仕事を与える方も働く方も考えなくちゃいけないことだね。

7巻の「いちばんえらいひとは新しく仕事をつくった人」っていう話もいい感じ。
そういう意味で平匡さんはこれまでのこと、これからのことをどう考えていくのだろう。
最終巻までになんらかの落としどころや解はでてくるのかな?

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8巻の見所というか、7巻の終わり方から「はやく8巻を!」って皆さんが思ったのは
風見さんとゆりちゃんのことがどうなるかでしょ……わたしも気になって……
多様性を描くマンガでもあるとおもうから、あっさり行ってもいいとはおもうんだけど、
ここはこういう展開か……いや、まだまだ描かれることは間違いない!どうなっていくのか次巻もみまもりたい。

平匡さんとみくりさんのほうは、安定の関係といった感じですけど、
チョコチョコ萌えワードが飛び出したり。
あと、最後の方でみくりさんを救うことばが飛び出したところは泣いてしまいました……
ふいうちすぎる……

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ドラマの方もみていますよ。現在二回目まで。
沼田さん、年があわないけど顔のつくりがにすぎてるだろw
みればみるほど似てるしだんだん年が違うこと気にならなくなってきた。

風見さん方面はどうなるんでしょうね。
すごく若いイケメンっていうんじゃなくていい年のイケメンだけど、それで話がなりたつんだろうか。
風見さんエピソードは変えてくるのかもしれない。それならそれでいいとおもう。

そしてなにより平匡さんがかわいい。
マンガの方もジャストわたしごのみだけど星野源があんなにかわいいなんて……

あと「みくり」の発音が意外だった。思ってたのとちがった、けど、いまさら脳内の呼び方を変更できない!
「動物のお医者さん」でハムテルの発音が思ってたのと違ったとき以来の衝撃!(おおげさ?)

ドラマが終わる頃には原作も最終回をむかえるとのことで、じゃああと1冊ぐらいかな……
ちょっとさびしいけど10巻以内の終了とは、コンパクトにまとまった傑作として完結する予感!
posted by 藤村阿智 at 12:20| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする