2009年06月16日

バクマン。3巻(大場つぐみ・小畑健)

バクマン。 3 (ジャンプコミックス)
バクマン。 3 (ジャンプコミックス)



おもしろいな。
でも、この「おもしろさ」が、一応まんがを描いてる私にしか感じないものなのか、まんがを描く事に興味はない人にもおもしろいのかは微妙なところだな。
あはは、それ描いちゃうのか〜っていうところがおもしろいけど、噂程度にも商業漫画の裏面に触れたことが無いって言う人にはどう見えているんだろう?
客観的に判断するのが一苦労だな。

3巻では、2巻までで「ライバルになるんだろうな」と思った、他の若手漫画家たちと交流が生まれるところがおもしろい。新妻エイジが前巻で「アンケートで人気No.1になったら、ひとつマンガを終わらせる権利をくれ」と言っていたシーンでは、多分多くの読者が、新妻エイジにとって「おわらせたいマンガ」は主人公達のマンガになるんだろうなと思ったのでは?
でも、そのときは出会ってもいなかったエイジとサイコー&シュージンが知り合いになり、エイジは「あなたのマンガすごくおもしろかった」と言うわけです。コレはいいですね。あとから「おわらせる権利」の約束は、どう生かされてくるのかな。



ところで「まんがを描くまんが」は結構ありますよね。漫画家によるエッセイならさらに増える。
「バクマン。」はフィクションってところがいいな。
フィクションの「まんがを描くまんが」は少ないですよね。
大場つぐみ・小畑健といえば前作の「デスノート」も、推理バトルみたいな動きのない題材に動きを与えたコンビだと思うのですが、今作もまんがという動きのない題材に動きを与えてますね……みょうに迫力がある。
考えてみれば「ヒカルの碁」で、すでに「動きがないバトルに動きを」っていうのに小畑氏は成功していることになるのか。

おなじ漫画を描く漫画では、藤子A先生の「まんが道」も、かなり動きと迫力のある作画シーンがあったと思うな。
島本和彦「吼えよペン」シリーズもそんな感じかな。
posted by 藤村阿智 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月19日

しはるじぇねしす5巻(近藤るるる)

近藤るるるさんの「しはるじぇねしす」は天使と悪魔入り乱れての、終末コメディ☆と言いたいところだけど、基本はカワイイ女子中学生が入り乱れている日常といった感じです。(笑)


しはるじぇねしす 5巻 (5) (MFコミックス アライブシリーズ) (MFコミックス アライブシリーズ)
しはるじぇねしす 5巻 (5) (MFコミックス アライブシリーズ) (MFコミックス アライブシリーズ)

主人公の「しはる」はルシフェルの生まれ変わりで、世界を滅ぼしかねない強大な力を秘めているんですね。しかし生まれ変わった「しはる」はお惚けでおっちょこちょいでまだまだ子どもの女子中学生。
親友で、ミカエルの生まれ変わりの「えみか」とも、ほんのり百合風味な仲良しさん。ほかにも悪魔や天使の生まれ変わりがたくさん出てくるのですが、みんな基本的にかわいくて憎めないキャラばかり。

5巻では天使との戦ってるうちにみんな妊娠(笑)やばいなこの漫画……
ちょっと油断してるとヤバイネタをくりだしてくださるのが近藤るるるさんなのです(多分)
タグ:近藤るるる
posted by 藤村阿智 at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

医龍 17巻 乃木坂太郎

医龍 17―Team Medical Dragon (17) (ビッグコミックス)

医龍 17―Team Medical Dragon (17) (ビッグコミックス)


医龍17巻をちょっと遅れましたが読みました。
ほかの本を買うときに、送料無料になるラインにもってくためになにか買うもの……とさがしていて、医龍最新刊を買ってなかったなーと思って購入。
ついでだったわけですが、
17巻おもしろかった!
1巻から16巻までもちろん楽しく読んでますよ。でも、最近はちょっと歪んだ楽しみ方をしていたわけですね。まっすぐに医局の生き死にや駆け引きに感動するのではなく、
「ここでこのコマ運び!」「なぜここを強調!」「おおげさ!」と言うところを見つけては喜んでいたというか。
前巻16巻あたりは、研修医の伊集院くんが妙に色っぽくてかわいいのと霧島先生がなんかおかしな人になってしまったところにすごいウケてた訳ですが……
もちろんそういう魅力は17巻でも健在。

16巻から続く、成功しなかった手術の話はちょっと「感動」誘いすぎで、引き気味に見ていたわけですが、ソレに続く「女という事と働くという事」のテーマはすごい。
過去を思って未来を選べない人、過去を捨てて未来を選んだ人、幸せに見えるけど選べない人。
これらの想いが交錯して、やはり人のことを妬んで、決めかねる姿がテンポよく描かれてしかもすんなり共感できる!これはなかなかすごい事です。
とくにテンポがいいのに感心しました。この内容でこのテンポでこの密度は、内容が練りこまれたのか天性なのか、とにかくネームがすばらしいです。

いままで全く語られなかった加藤助教授の「女の部分」が断片だけですごく見えてくる構成にて表現されていて、これもまたすごい。
加藤先生がさらに魅力的に。美しい。前に一度、一瞬女に戻ったときも凄く色っぽくてよかったけど、これまたかわいいですね〜。
野口(息子)の記憶にある加藤先生の姿なんか、拡大コピーして貼っておきたいぐらい魅力的であります、ハイ!
18巻は7月末発売、これまた楽しみですな。加藤助教授はどう動くのか。
posted by 藤村阿智 at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

僕の小規模な失敗 福満しげゆき

僕の小規模な失敗
僕の小規模な失敗



ずっと読んでみたいとおもっていた作品をついに読んでみました。
福満しげゆきさんの「ダメまんが道」的なエッセイ。(エッセイだよねえ?)
でも、藤子A先生の「まんが道」だって、物凄く情熱があるものの、主人公の満賀は結構ダメな人間だったよね。ダメっていうか、考えすぎで引っ込み思案なタイプの典型というか、
調子こいたり・うらやんだり・嫉妬したり・人をさげすんだり・劣等感をずっと持ち続けていて・でも万能感にちかい「やればできるはず」「自分は人とは違う」「その他大勢ではない」みたいな葛藤があるんだよね。
私自身がそう言う人間なので非常に共感できます。
出来そうになったり、人より目立ちそうになるとすぐ調子こいて失敗する……
この「僕の小規模な失敗」もそう言う自分と重なるところが結構あるので、読んでてツライです(笑)

しかも今作の「僕」は、かなり「なんかわかんないけどちょっと失敗しただけでだいぶ間違っちゃった」見たいな流され方で大変です。
高校生1年生を三回もやってるんだよ。でもそんなにたいそうな失敗をしてるわけではなくて、ほんのちょっと考えるのとか気付くのが遅れてしまっただけ。
ようやく関われるようになった「女の子」ともうまくいかないどころか、しつこくしすぎてストーカー扱いされてなんども連絡してくるなと断ち切られたり。
(これはその後の結果が凄いけどね。こんな事あるもんなんだねえ)
しつこくし過ぎってのもわかるんだよなあ。あきらめたら、連絡をとらなくなったら、もうそれで最後だし、疎遠になるのが怖い。距離感を計るってのは案外難しいんだよな。

また、途中で女の子の機嫌を損ねないように、「僕」はいろいろがんばるんだけど、これは女の子側の目線が書かれてないからわからないけど……女の子も軽い気持ちで言った願望がどんどん叶えられるのは嬉しくなかったかもしれないよね。
「あれかわいー」って言っただけでなぜか買ってもらえちゃうってのは気が重い(笑)
もうなにも誉められないじゃないか。女の「かわいー」は「欲しい」じゃないからな。
全く欲しくない、タダでもいらないモノにも「かわいー」っていうぞ。
男の人は「かっこいー」とか「すげー」は全部「欲しい」なのかな。

まあ、とにかくいろんなダメッぷりを楽しめる良作。
まんがへの情熱は、静かながらも、やはりここにもあるのです。
タグ:エッセイ
posted by 藤村阿智 at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たかまれ! タカマル15巻 近藤るるる

たかまれ! タカマル15巻 (BEAM COMIX)

たかまれ! タカマル15巻 (BEAM COMIX)


タカマル最新刊も読みました。こちらは少しずつですが話が進んでるんですよね。
高校に入学して、新入生だったタカマルももう2年生も中盤になり、とうとう部長に。
部員は実質三人になってしまいました。
四人も卒業などしていなくなってしまったんですな。寂しいです……
卒業しちゃった蓮沼さんも、結構姿をみるし(今回も表紙だし)いなくなった気はしないけど、以前に比べたら明らかに登場シーンは減ってるんだよな。こんな感じで黒田くんとかも登場しなくなってくるんだろうか……やっぱ寂しいな。
タカマルは主人公だけあって普通の少年だから、濃いメンツに振り回されないと(笑)

それにしても女の子のかわいい部分がたくさん見れて嬉しいね。
嫉妬したり憧れたり信じたり不安になったり挑戦してみたりもくろんでみたり(笑)
かわいいよカワイイよ。
posted by 藤村阿智 at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピューと吹く!ジャガー公式ファンブックふえ科自由研究


ピューと吹く!ジャガー公式ファンブックふえ科自由研究~君とつ (ジャンプコミックス)
ピューと吹く!ジャガー公式ファンブックふえ科自由研究~君とつ (ジャンプコミックス)


ちょっと前に買ってあったものですが、なかなか読む時間がないまま過ごしていたので、体調悪くて寝てるついでに読んでしまいました。

ジャガーのおもしろさからちょっとずれた受け狙いが(笑)やっぱうすた先生のセンスは飛びぬけてるんだなーと実感するわけです。
まあ一般的には面白いこと書いてあるけど、ジャガーfanにはぬるいよね……みたいな
(何様(笑))

そんな中で、三つ収録されている対談がおもしろかったです。
とくにワンピースの尾田栄一郎氏との対談。
結構マジメに、漫画のいままでとこれからについて語ってる感じが熱くてよかった。
アシスタントのみなさんとの対談は、グダグダっぷりを笑うためのもの(笑)
なぜか収録されている、ご両親との対談も、まあ同じように「なんで親が(笑)」というところに突っ込みつつ愛を感じられるよい企画だったと思います。
読みきり漫画も収録されていますよ。こちらはギャグ少な目のヒーロー不条理物。
うすた先生はヒーロー大好きですよね。ジャガーもヒーローっぽいし、無駄にかっこいいところとか、ヒーロー好きならではの表現と思う。
posted by 藤村阿智 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロのデザインルール 2 CI&ロゴマーク編―基礎とケーススタディ (2)

プロのデザインルール 2 CI&ロゴマーク編―基礎とケーススタディ (2)




まず、漫画太郎氏の表紙イラストが目立ちすぎですよね(笑)手にとらざるをえない(笑) そしてまんまと、本屋で吸い寄せられるように手にとってしまったのでした。
これは平積み・面置きするべきだな。ずっとじゃなくてもたまにすると、私みたいのがつれるかもしれない。

まあ手にとるときは、なんかイメージで中身も画太郎的な物を想像してしまうのですがとても参考になりそうな、きれいでスッキリしたデザインの本です。
ロゴマークって言う、会社や商品の顔になり続けて、しかもみんなに気にされるアイコンの意味やよい部分などを図解した本です。こういうの大好き。
ロゴやアイコンって、多分重要なことをわかってデザインされてるだろうから、どんな人がどういうつもりでデザインしたのかはいつも気になる。
なんにでも「意味があるんだろうなあ?」と思いながら分析をするのが私の楽しみです。そう言うのがつまった本。コレはいい。自分で考えるのも楽しいけど、解説をされると新しい発見がたくさんあって楽しいよね。


同じシリーズでこちらも良さそう。
プロのデザインルール 1 会社・入社案内編 (1)



本屋でチラッと見たら、人材募集のときや、会社を紹介するときのパンフレットの話。商品とかにくらべて会社ってさらに紹介しにくいんだよね。自信持って「いい会社です!」って言うのを伝えるのは勇気がいるよ。あと、印象良くするのってムツカシイ。
私も作ったことあるけど、無難で不快じゃない程度のものになってしまったな。
印象に残る、といい印象をもたれるってのは一致しない場合があるからな。
悪い印象のほうが簡単に残ってしまうから……

という事で、みんなが控えめに・でも自信をもって自社のアピールをするパンフのデザインについての本。
ちなみに、漫画太郎氏のイラスト部分は帯になってるっぽいので、取り外しても大丈夫見たいですよ(笑)せっかくだからつけておきたいんですが(笑)
posted by 藤村阿智 at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 図鑑・データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピューと吹く!ジャガー14巻 うすた京介

※サイトの日記に掲載してたコミック感想の再録です。

ピューと吹くジャガー 14 (14) (ジャンプコミックス)
ピューと吹くジャガー 14 (14) (ジャンプコミックス)



実写版映画の思い出を胸に、1月発売の14巻を買いました。
やっぱ原作、最高におもしろいです。
同居・いそうろうネタ好きな私としては、この巻ですきなのはやはりピヨ彦とジャガーさんが、新しい傘のアイディアを部屋で延々語ってるエピソード。
すばらしいです。

あとはハミィが妙に変化しちゃったネタ(ハミィは作者にいじられるキャラだなあ)
ビューティー田村ネタが良かった。
ビューティー田村はほんとにいいね。自分の理想と、行動や他人から見た姿のギャップがすごい。
「かわいいセリフを言おうとしているのに、失敗して怖いこと言っちゃう」ネタはいつも感動する。

アシスタントの皆様のオマケ漫画が最後についてました。
平野さん、すごく良くなったと思います……初期の頃についていた「はみだし先生」より、絵や動きが自然になって、キャラがいきいきして魅力が出てると思います。
posted by 藤村阿智 at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

この世界の片隅に 上(こうの史代)


この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)
この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)



これまた優しい雰囲気の物語ですね。
舞台は昭和初期、戦前の日本・広島。主人公の女の子・浦野すず は、絵を描くことが好きで上手な小学生。
おっかないおにいちゃんと、かわいい妹がいます。
実家は海苔を作っています。兄妹はお手伝いをします。
そして、オトナになった「すず」は、見知らぬ人から結婚を申し込まれ、呉に嫁ぎます。
戦前なので、男性から求められたらだいたい結婚するんですよね。問題がない限り。

ちょっと広島に好きなのかもしれない同級生がいたりと、後ろ髪を引かれながらも「すず」はけなげに一所懸命およめさんを勤めます。
だんなさんは、どこかで会ったことがあるような、気がします……

こうのさんの作品では珍しく、この夫婦はラブラブですね!
なんかにやけますよ!
すずさんがかわいいのよ!
「長い道」も夫婦のお話でしたが、あちらは直接ラブラブではないものの、なんだかんだいってだんなは嫁が好きなんだなあ?という雰囲気が良かったのです。今作はまた違う雰囲気で良いです。

ただ、舞台が広島ですね。戦前、上巻では昭和19年までが描かれています。ちょっと下巻が心配です。
タグ:こうの史代
posted by 藤村阿智 at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月14日

ラブパック(大和和紀)

ラブパック (1)
ラブパック (1)
ラブパック (2)
ラブパック (2)

源氏物語」「大和和紀」といえば、あの有名なマンガ「あさきゆめみし」を思い出す人が圧倒的だと思うのですが、
実はこの「ラブパック」も大和和紀さんが書いたもうひとつの源氏物語を下敷きにした作品なのです。

小さい頃、菜の花畑で出会った幼い少女と少年。二人は若干 五歳にして一生モノの恋におち、将来を誓い合います。
ところが幼い子ども達ですから、親の都合で離れ離れに……お互い名前も聞かず、どこの誰かもわからないまま別れることになってしまうのでした。

そしておてんばで少々行き遅れたダメ少女に成長したヒロインは
(恋する相手に「習い事などおやめなさい」といわれたのを真に受けたため)
なんと時の人、光源氏の付き人に就職!!

そのころ世間を騒がせていた盗賊とも出会い、人生二度目の恋に落ち、
幼い頃誓い合った少年と盗賊の間で揺れる菜々ちゃん。


そんな恋模様をおもしろく綴ったラブコメディで、とにかく明るくて笑えます。大和和紀さんのコメディ時代劇大好き。N.Y小町とか、はいからさんが通るも大好きです。

光源氏の事を「ちゃらちゃらしてて女癖が悪くて……!」と鼻にもかけなかった菜々ちゃん、実は呪われた源氏の身をしり、さらに過去の思い出を知り、今度は盗賊と源氏の間で揺れるようになってしまいます。

どんなときでもまっすぐで素直で明るいので、読んでスカッとします。
こんな楽しそうな平安時代だったらいいよね(笑)
なにげにあさきゆめみしより好きで読み返しています。
あさきゆめみしは長いから読み返すのも一苦労だよね。結構重い話だし、笑いどころも少ないから。(それはそれでいいのですが)

posted by 藤村阿智 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする