2019年01月18日

ブログを移行しようと思って

自サイトの日記コーナーをwordpressにした(去年の話ですが……)ので、比較的更新がしやすくなったし、カテゴリ分けておけばまとまりも作りやすくなったので、少しずつ移行しようかなと思っているのですよ。

漫画の感想 – 藤村阿智の日記 ひぐらし BlackStrawberry_net
https://www.blackstrawberry.net/yoshida/?cat=74


↓日記コーナー自体のアドレスはこちら。
藤村阿智の日記 ひぐらし BlackStrawberry_net – 個人サイトの日記・雑記コーナー
https://www.blackstrawberry.net/yoshida/




ホンヨンダも、もう14年ほど続けてきた漫画・小説などの感想ブログですが、最近はseesaaのつかいづらさ……というかモバイルでの見た目の悪さが気になって更新が滞っていました。

書き込みはしやすいですし使いやすいブログシステムでした。
でも、どんなに頑張って「非表示」設定にしても広告が出る、というか広告が出るのは構わないんです。自前の広告も貼れるところがすごく気に入ってました。
でも、システムで表示される広告の表示され方がどうも好きになれない。
「更新しましたよ」とどこかで告知して、人が見てくださるページがこれか〜と言うがっかり感というか……

私自身はPCからネットを見ることがほとんどですので、長いこと気づかなかったのですが。
PCからだと見やすいですよ。でも実際の所みなさんはスマホなどで見ているわけで……自分でもスマホから見た時の見た目にがっかりしたという感じです。

ホンヨンダに書いてきた書評というか感想文、わりと気に入っているものもありますので、そういうものを中心に自サイトにコピーしていこうかなと。

そう思っています。
posted by 藤村阿智 at 20:04| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月15日

進撃の巨人25巻(諌山創)

進撃の巨人25巻


待ってたよ〜、な25巻。
久しぶりに皆さん登場して戦いのターン。
もはやどちらが応援すべき側なのか、読者にははっきりとは示されない。
どちらにも事情があり、どちらも自分が生き抜くために戦って、相手を殺さなくては殺されるというつらい展開なのかもしれない。

情もあるし自分もかわいい、でも躊躇してやさしさを見せていたら勝てない。しかしとっさの判断も難しい。

エレン達壁の中のエルディア人が戦闘を仕掛けたけど、どういう思いなのか、なぜ戦うのかというところは示されないまま。
でも、「進撃の巨人」に私は少し信頼を感じている。いま私にはわからないキャラクターたちの考えや立場、ここまでに何があったかは、きっといつか語られるという信頼。

次巻以降も楽しみです。
ずっと出てきていないあのキャラ、そしてここの所隠されているあのキャラのことも作者サイドは忘れていない、きっと今は思い出さずに胸にしまっておいていいんだと感じる。

posted by 藤村阿智 at 17:13| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月02日

凪のお暇(コナリミサト)1巻

凪のお暇1巻


えぐい、、
かわいい絵柄でえぐい、、

波風を立てないように、まさに凪のような存在になろうと「空気を読んで」いた主人公・大島凪は、ある日とうとう爆発して会社を辞めてしまう。
そして今までのすべてを断捨離して、本来の姿で生きようと無職生活を楽しみ始めるけど……

とにかく冒頭の、会社で凪のようにすべてを無難にこなそうとする凪ちゃんがつらい。
凪っていうか底って感じだけど……
みんなに見下されていいように使われている感じが何とも胸を締め付ける。
どっちかって言うと私もそんなような人間になりがちだから。
自分か……って思ってしまう、しかも「わかる〜」とかじゃなくて「知りたくねええ」って感じ?
目を背けてていいんだよこういうのは、わざわざ刺さりに行かなくてもさ。現状は別にそんなんじゃないんだから。

っと、漫画の方の感想に話を戻すと、とにかくその読みに読んだ結果できあがった「いや〜な空気」の職場から解放され、見下し・モラハラ・飼い主系男からも逃げたはずなのに、新しい友達も(ねじれた感じでだけど)なんとかできたわけで、隣人との新しい恋……?みたいのも始まりそうでウキウキなのに、
男が……追っかけてきてるんですよね。なんか男も描写的にはかわいそうな感じだけど、罪が大きすぎるし、多少自覚してまともになったってだめだめこういうのからは逃げて。
過去にそういうタイプだったという人と新しく出会って恋して結婚とかは良いと思うけど、
ダメだった時に付き合ってた人がどんなに心を入れ替えてもだめなの!
もしかしてダメじゃないパターンみられるの?
いやダメだろ!すてて逃げて!はっきり言うんだ「てめー二度とくんな」と。
そういう「組み敷けばコイツいいなりになるだろ」って舐めてきてる奴には、がつんと違う人格使ってでもびしっと言ってやった方がいいよ最初にさ!!!つけこまれんぞ!!??

まあ終わりが気になるので続巻も読んでみようと思いますが……
凪ちゃん逃げて。そしてもっと楽しい30代を迎えて!!!
posted by 藤村阿智 at 12:08| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

ヒゲ母ちゃんと娘さん3巻(ヤマモト喜怒)

ヒゲ母ちゃんと娘さん 3巻 読んだ!!!



いや〜毎回「ふんわりジャンプ」の方の更新も楽しみにしてるんですけどね、コミックスも買いますよ。

この表紙のヒゲマッチョがお母さんなんですけど、キャラデザがそうなってるだけで別に男性なわけでもないという何とも不思議な気持ちになる子育てエッセイマンガです。

娘さんもかわいい。お母さんの面白い目線で描かれているからさらに面白かわいくなってるんだけど、そのバランスがいい……愛を感じるし成長もちゃんと感じられる。
赤ちゃんがいいそうで、でも絶対言ってない言葉が添えられてるのも好き。
3巻収録分で好きなのは「デンデンタウン」かな……言いそうだけど絶対言ってない感じがたまんない。連載で観た時にも「デンデンタウンだよ!デンデンタウン!!」って周りの人に言ったけど誰一人反応してくれなかった。関西人じゃないからか。関西人じゃない私がなんでこんなにも……


もはや、「ヒゲのマッチョが母ちゃんというキャラデザであるギャグエッセイ」っていう感覚がなんかなくなっちゃって、溶け込んじゃってるんですよね。いやいまから母ちゃんのキャラデザが女性になってもなんか違和感でそうですけど、最初の「このごつい人が母ちゃん……!」っていう違和感はもうなくて、モヒカンの父ちゃんと並んでても馴染んでてちっとも「なんだこの二人」ってならないんですよ。

むしろ今から読む人のほうが「キャラデザに違和感あって馴染めない……」と投げ出すかもしれない……


しかしね、読んでてほっこりする子育てエッセイって、
「このうちの子になりたい〜」って思えるかって言うのもあると思うのですよ。ヤマモト夫婦の子になりたい、いや、娘さんも含めて、猫のゴメスも含めて、家族になりたい。家族になれなくてもそっと見守りたい……って、ああ、ならこの漫画を読んでればいいのか……ということで、この漫画を楽しみにしているのですよ!!伝われ!!!


モヒカンのだんなさんが会社から帰ってきて、出迎えた家族を全員(母ちゃんも含めて)抱っこしてくれるところとかいいなぁ〜
すごくいいよ!!

続きもたのしみ!







posted by 藤村阿智 at 11:20| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

Spotted Flower 3巻(木尾士目) 感想

Spotted Flower 3巻




いや〜すごい。読んで「こ……これは荒れる、読者の感想が荒れる」と思ったけどやっぱりamazonレビューすごいことになってるね。

しかし星の低いひとは基本的に「望んでた展開じゃない」って感じで、
星の高い人は「望んでた展開とかないんで、こっちはこっちで楽しみです」って感じでしょうか。
漫画家に対するののしりやあおりをこんなにいろんな表現で見られるのもなかなかないことかもしれない……

私自身も不思議な気持ちです。
元々、自分自身が同人誌を読んだりパロディを見たりするもんで、キャラクターのカップリングが変わるだの期待してるのではないだのNTRだのってのは別に気にならないわけです。
でも、やっぱキャラクター崩壊とか世界観崩壊とかはあまり気分が良くないので、できればそういうのじゃないパロディを楽しみたいものです。

しかし、Spotted Flowerについては、原作者による二次創作のようなものなのです。
原作者は作品世界の神だと思っているので、その神が別次元の世界を作ろうが、世界を崩壊させようが何にも気にならないのです……

さらにいっちゃうと、そういう「二次創作的要素、原作ありき」を抜いてこのストーリー展開を見ると、大変胸糞悪く(皆さんの感想と同じ)、許せない・こんなのギャグになっちゃいかん! と思ってしまうのですが、キャラクターがどんな人間かわかってしまうので(本来原作じゃないんだからわかっているはずがないのに!)愛せちゃうわけですよ。
妻さんはどういう風に今後出てくるかな……夫は罪を隠したまま何気ない顔で生きていくのか。いや、思い出しはするけど告白せずに生きていく展開でもアリだ。すべてがバレてしまったなら、妻さんはどう言ってのけるか。
もしかすると夫にとって「元カレ」が、今後一番の相談相手になるかもしれないし?いや例の彼の相方さんが? そして周りはどうかかわって、どういう反応をするのか。怒るのか?ぼっこぼこにされて夫は妻と友人すべてをうしなうのか?
何でもいいから展開を見たい。
と思ってしまうのが、単純にすごいなあと。

キャラクター、積み重ねた物語の与えた力ですよ。






posted by 藤村阿智 at 12:40| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

進撃の巨人(24巻)(諌山創)

進撃の巨人 24巻



(ネタバレ有りと言えるかも)

24巻さっそく読みました。
あたらしい角度から物語を語りつつも、ちゃんといままで謎だった部分の解を描いていて、20巻以降はぐんぐん面白くなってると思う。
23巻は、新しいキャラクターも出てきたし、また新しい人間関係を覚えなくちゃいけないということでちょっと混乱したけど、24巻はそのエピソードと過去と、そして現在をつないでくる展開で25巻が楽しみすぎるでしょ……年に3冊しか出ないのにこの引き!!

車力の巨人・ピークちゃんがすごいカワイイ。私好み……いや私のことをよく知ってる方なら「そうだね好みだろうね」って感じわかると思うの……

あと、最近出てなくて寂しかったアニちゃんもがっつり登場してて、アニちゃんも大好きなのでうれしい。

進撃の巨人のすごいな〜と思うことは、キャラクターが(どんなに変人でも)根っこでちゃんと確立しているというか、やっぱりこの子はこの子なんだ、どのサイドにいても、どの時代で違うことをやっているように見えても一人の人間なんだっていうキャラクター設計があるところかなあ。
こういうのは設定資料で何とかなるものじゃなく、物語を作る人がちゃんとその人と付き合って「この人間はこういう人間だ」と理解してないとできないかも。
ライナーさんだって複雑な立場と人間で、それは表にも出ているけど、でもどんなに矛盾した行動や矛盾したキャラだという設定でも、やはりライナーさんであるという枠からははみ出ていないと感じる。
安定して、ライナーさんはライナーさんなのである。


あとはいまの超大型巨人さんとかはどうしていらっしゃるのか……その辺が気になるけど、次巻以降でそちらサイドの現在も語られるかな?


posted by 藤村阿智 at 11:20| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

漫画、文房具紹介本など同人誌を電子書籍で配信中

コミティアコミックマーケットなど、同人誌即売会で頒布した作品の一部を
電子書籍にて配信中です。

各ストアの藤村阿智作品一覧は以下のページで見られます。
【AmazonKindle】
https://www.amazon.co.jp/%E8%97%A4%E6%9D%91%E9%98%BF%E6%99%BA/e/B072BPSCCY/
【BOOK☆WALKER】
https://bookwalker.jp/author/85116/
【BOOTH】
https://achi.booth.pm/

今回ピックアップするのは「メルプのまんが」シリーズですよ。
これはキャラクターの日常ギャグ漫画なのですが、ゆるキャラではないという自負を持ってもう20年近く描いているキャラクターです。
今回は11月3日の創作同人電子書籍いっせい販売に向けて予約登録した5巻が最新です。
このシリーズの新作もかかなくちゃな〜。

https://bookwalker.jp/author/85116/
ブックウォーカーさんでは試し読みもできますのでぜひ!
試し読みは中の数ページが読めるのではなく、新たに構成した内容紹介になっています。

メルプのまんが 5 試し読み_001.jpg
ラベル:電子書籍
posted by 藤村阿智 at 10:27| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

×××HOLiC 戻(CLAMP)4巻

×××HOLiC 戻(CLAMP)4巻



4巻読みました。うーん。

もともとこのHolicシリーズは、CLAMPの同時連載「ツバサ・クロニクル」と世界がリンクしていて、
ツバサのほうを読んでいない私はツバサ関連の話が出てくると「???」となりながら読むしかないんですが、4巻はさらにきつかった。ツバサがわかんないとさっぱりだよ……
「戻」になってからはとくに、Holic自体が「謎におわせ・解は無し」で進んでいるので、それだけでもさっぱりなところに、他の作品を読んでないとわからない何かがくっついてくるってのはもう全体がわけわからないじゃないですか。

そして4巻は今まででもさらに、動きがなく謎が散らばる1冊になっており……
雰囲気やキャラクターは好きなんだけどなあ。Holicだけで読めるようになってくれないかなあ。
posted by 藤村阿智 at 11:21| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

好奇心は女子高生を殺す(高橋聖一)1巻

好奇心は女子高生を殺す1巻




web連載で見かけてから読みたいと思っていた1冊。
まとめて読みた過ぎて、web連載を追いかけてなかったんだけど……(すいません)
単行本が出たのですぐ買って、ちょっと他のを読んだりしていたら時間が空いてしまった。

これは一気に読まなくても、一話ずつ読んでも楽しいだろうな。
私は一気に読んで「むふふ……次の話はどんなかな」って思いながらページをめくるのが好きなんだ。

内容は、高校生になった少女「みかん」と「あかね子」の二人が、友達になるところから始まるSF(すこしふしぎ)ストーリー。
宇宙に飛び出すことも異空間で不思議体験することもあるけど、学校や通学路に不思議が降りてくることもある。
基本はもう、元気印でポジティブ、人生たーのしー!な「みかん」ちゃんと、楽しいって……?わかんない、でも、いま知ったコレたーのしー!的な知的少女「あかね子」ちゃん の二人が、いつでもラブラブって感じです。百合モノじゃないですけど、友情を超えた「好き」が二人を取り巻いている。
いいなあ。こういうの。
ぴったりしてるけどべったりしてない感じ?

エピソードはどれも好きだけど、あかね子ちゃんが頼りになる話はより好きだな。
ゼリーの話とか、みかんちゃんがテストで満点取る話とか。

隙のない作画もすごい……webより紙のほうが見やすいかな(慣れの問題か?)
もちろんこういう漫画だとカバー外すよね。

カバー巻末折り返しの間違い探しには納得がいかない。間違いが地味すぎてクイズとしてはどうか!?
(サイゼリヤの間違い探しは毎回挑戦している。まだあっちのほうがわかりやすいぞ!?)

2巻も楽しみです!
posted by 藤村阿智 at 11:24| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

ポーの一族〜春の夢〜(萩尾望都)

ポーの一族 〜春の夢〜 萩尾望都





読んだ。
なかなか読み始められなくて、つい買ってから2か月ぐらい置いたままになっていたけど……
ようやく読みました!

ポーの一族は大好きで、とにかく好きで、別格なのですが
やはり新作も好きだ。
絵柄は変わったかもしれない、でも、萩尾先生の漫画は最新作「王妃マルゴ」も愛読しているし、「残酷な神が支配する」も何度も読んでいるので違和感なく読めてしまう。

中身は変わらず美しいですよ。
ちょっと要素が多かったような気がするけど、それでもすんなり入ってくるし。
キャラクターや舞台、時代、立ち位置やそれぞれの考え方を、説明せずに言葉遣いや立ち振る舞いに入れ込んでくる手腕はいつ見ても本当にすごい。

第二次大戦中のイギリスで出会った、ドイツ人でユダヤ人の美しい少女と、永遠の時を生きるバンパネラのエドガー、アランを中心に、今を生きるということ、永遠に生きるということを同時に描いていく。

エドガーは、最愛の妹を亡くしてからというもの心に大きな穴をあけたまま時を過ごしていて、
出会う美しいものを愛することで穴を埋めようとしているように見える。
エドガーがいれば、一緒にいられればそれだけでいいと思っているアランには
「自分では穴が埋められない」と言う現実が常に突きつけられているようで、アランの立場になっても切ないんだよねえ。

エドガーは大きな心の穴を抱えたまま、ふわふわと幻のように、人々の記憶にだけその姿を残して時を旅している……


また番外編のように、あたらしいポーの一族が描かれてもいいなあと思った。
posted by 藤村阿智 at 16:01| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月28日

御嶽山噴火 生還者の証言(小川さゆり)

御嶽山噴火 生還者の証言 あれから2年、伝え繋ぐ共生への試み (ヤマケイ新書)



読了。
2014年9月27日の御嶽山噴火の日、登山をしていた登山ガイドの方が書いた本。
いろいろな葛藤の中、2年たって体験を残したい、噴火を風化させたくないという思いで書かれている。

その日自分がみたもの、体験したこと、その後のことが書かれていて、
今までにも記事やSNSで実際にその場にいた人の話は読んでいるけど、また一つ体験談を読めて噴火の怖さが身近になってくる。著者の小川さんだけでなく、その日に他の箇所にいた登山者の体験も掲載されているので、決して一人だけがみたあの日のあの山というわけではないところがいい。

上のリンク先、amazonレビューでは「わたしもあの日いた。★5つ」の人と「わたしもあの日いた。★1つ」と同じ場所にいた人の中でもきっぱり分かれている。
著者は山岳ガイド(御嶽にはガイドでなくプライベートで、下見のため登っていた)として、今後活火山で登山中に噴火した場合、どうすれば少しでも対処できるのか、これから噴火による死傷者が出ないようにするにはどうすると良いかを考えて書いている。
★1つの方は、「あれは運でしかない、生きる技術なんてない。共感できない」というご意見。
私も、読んでいて「かなりの割合で運に左右されそうだ」と思った。
でも「かなりの割合」であって、ごくごく少しだけど、運だけじゃない、自分で対処できる技術と言うか考え方があるような気もする。
(著者はそのことを書くにあたって、他の登山者の気持ちを考え慎重な表現を心がけていると読み取れる。)

「あの場所にいて、運よく噴石や風向き・近くの地形や小屋などの条件がいいほうにそろった時」
それを活用できるか?気づいて行動できるか?というのは、知っている・心構えがある状態だとだいぶ変わってくるんじゃないか。
噴火して、噴石が降ってくるからまず身を隠す・頭を守るということを知っているのと知っていないのだと行動が変わると思う。
小屋の位置や大きな岩を確認して、もし噴火したらあそこに隠れることができるな。と常に考えるのも行動に影響するだろうし。
雷や吹雪でも、「あそこに避難小屋がある」と言うのを知っていたら逃げ込んだりできる……と言うのを、噴火と言うどうにもならない災害にあった時にも少しは応用できるんじゃないか。

噴火当日、なんとか逃げて下山して、マスコミへの対応をした結果、伝わり方がまずくて非難された話なども、もしそういう災害に会った時に体験を話すならどうしたほうがいいのか考えさせられる。
「真意から歪んで伝わる」という体験があったせいか、この本の中盤は同じことが違う表現で繰り返されて、ちょっと読みづらく感じる。
ご本人が監修しつつ、ほかの人が聞き書きでまとめたほうが読みやすくなったかもしれない。
「ここを飛ばせば〜」と書こうと思ったけど、飛ばしちゃうのもなあ……三章がもう少しすっきりしてたら。大事なことなんですけど、読んでてぐるぐるしてしまう。


著者は、もう活火山には登りたくない。と書いている。
人気のある富士山だって活火山で、いつ噴火が起きてもおかしくない。
御嶽山の噴火はたくさんの人がなくなったけど、噴火としては小規模なものらしい。
人気のある山、とてもいい季節、いい天気、一番人が多い時間帯……という条件が重なりすぎて大災害になったとは言え、ほかの活火山だってどんな条件の時に噴火するかはわからないのだからね。
活火山はいつでも噴火しておかしくないと思っていたほうがいいですね。


※私は電子版で購入したけど、紙本のほうが、巻頭の図や写真を見ながら本文を読めていいんじゃないか。
電子でもできないことないけど、あとで気づいてもちょっと面倒だから……
ラベル:登山 遭難
posted by 藤村阿智 at 11:25| 小説・エッセイなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

フイチン再見!10巻(村上もとか)完結

10巻にて完結。
女流漫画家、上田としこの生涯。

フイチン再見!10巻



過去記事もあります。5巻で感想書くの途絶えてたのか……
フイチン再見!(村上もとか)1巻〜5巻: 漫画の感想ブログ ホンヨンダ
http://honyonda.seesaa.net/article/413881232.html



私の母が上田としこ先生の「フイチンさん」のファンで、私も高校生ぐらいの時に復刊した愛蔵版を読んでいる。
上田としこ先生を知っている同世代はすくないかもしれない。
私自身、フイチンさんは読んだことがあっても、どういう人が描いたのかと言うことはまったく知らなかった。

京都に国際マンガミュージアムができた時、漫画家の皆さんから寄せられた開館記念の色紙イラストの中に上田としこ先生のイラストもあって、それを観た時「あっ!フイチンさんの上田としこ先生だ!」と思った。
ほかには、フイチンさんがアニメになった時も、制作会社のwebサイトから通販で取り寄せ、実家に送ったなあ……
こないだ復刊したフイチンさんももちろん購入して、やはり実家に送りました。





読んだことのない人にはぜひ! おすすめしたい。
これを読んで中国(ハルピン)へのイメージが変わった、というか「いいなあ、楽しそうだなあ」という印象になった。


10巻は最終巻。上田としこ先生が漫画界の先頭を走ることは無くなったけど、新しい漫画と次々に生まれてくる女性漫画家を支え続ける。こんな姉御が知り合いだったら心強いだろうなあ……

そして、戦争が終わってから何年もたっているというのに、それでも戦争で受けたつらい思いは癒えないまま、自分にも、家族にも、戦争を体験した人々の作品にも残っていく。

前にも書きましたが、上田としこ先生は裕福な家庭の生まれで、戦前も戦中も素敵な服と髪型でおいしいものを食べたり画塾へ通ったりしているわけですよ。
いままで戦時中を描いた漫画と言えば、どちらかと言うと貧しい一般人がさらなる苦労を強いられる話がほとんどだったので、裕福な人目線の戦時中って言うのは新鮮に感じた。

「この世界の片隅に」の映画を見た若い人が「顔も見たことない相手のところへ嫁に行くとかいう設定は無理がある」と、あの頃の時代だったら別におかしくないことの雰囲気をつかめずにいる話を読んだけど、
私だって「戦前にホットケーキとかあるの!??ワンピースとか帽子とか洋風のものを身に着けてたり??」ぐらいのイメージですよ。なんか逆に戦前の人なんて遠い昔の人で、私たちの世界はいろいろあって恵まれているからあのころとは違うと思ってしまうんだけど、戦争より前にもいろんな楽しいものや今と同じものが存在していて、それを失ったり手に入れられなくなったりしていたということをこの漫画シリーズを読んで改めて、初めて実感してしまった。


10巻では漫画界も盛り上がって、たくさんの雑誌が創刊されて新しい漫画がどんどん出てくる様子も描かれる。トキワ荘メンバーも活躍するし、劇画が主流になっていく中で手塚治虫が苦悩したり。

上田としこ先生は2008年に90歳で亡くなって、わたしもその時のことは覚えている。
ネットのニュース記事を見て、「エッ!……ああ……」と言葉にならなかったっけ。
10巻ラストはすっと眠るように亡くなるまでが描かれている。まさに伝記のようなシリーズになりました。

作者・村上もとか先生が3か所ほど出てくるところも面白いですね。
同じ時代を生きているというのはこういうことかと。自分の人生とも重なってくる。
私自身も、そろそろ私が生まれて〇歳だったあの頃の話か〜、そのころこんな感じだったんだな〜と思うとまた見えるものが変わってくる。

全編にわたって、東京の昔の街並みが描かれているのも見どころ。
知ってるあの場所の、あのころからある建物や変わってしまった街並みを見るのも楽しい。


posted by 藤村阿智 at 11:27| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

ヒゲ母ちゃんと娘さん 1巻(ヤマモト喜怒)

ヒゲ母ちゃんと娘さん 1巻(ヤマモト喜怒)




ああ〜もう好きすぎる。
TwitterでUPされてた頃にも読んでいたけど、その後ふんわりジャンプに移行してからもすごく楽しみにしてて、火曜日更新なので火曜日になると……少なくとも水曜日には「あっヒゲ母ちゃん更新日だ!!」と読みに行ってしまうよ。

http://www.funwarijump.jp/manga/hige
試し読みと最新の話が無料で読めるからまずは!ここから!

内容は、お母さんと娘さん(赤ちゃん)とのほのぼの日常エッセイ、子育て漫画なんだけど……
とにかくキャラデザが強烈でしょ。上に表紙が出てますけど、お父さんと娘じゃなくて
母ちゃんがあのザンギエフ的な……(ザンギエフっていうな)
夫でお父ちゃんの人は……ガイル的な……
娘さんは娘さんだけど……
あと猫のゴメスさん……

作者のヤマモトさんが自画像をヒゲで書き始めちゃったからそのまま母ちゃんがヒゲのムキムキになってしまったわけですよ。ヒゲ母ちゃんというノンフィクションじゃなくて、ただ単にそういう風に描いちゃったんですよ!!


その強烈なキャラデザはおいておいても、とにかく漫画が面白い。
目の付け所と、アウトプット?
赤ちゃんや猫がこういう風にしそうだな〜っていう範囲を超えずに、でも最大限に面白く表現された
奇声や行動はもうページめくるたびに笑っちゃう。

ギャグってやっぱり、読者と好みが合うかどうかってのが大きいと思うんですけど、
私の好きなギャグにぴったりあってしまったんですよ……

あと夫も魅力的。実は大人たちはそんなに突飛な描かれ方をしてなくて、おとなしいもんなんだけど、それでもにじみ出る魅力。
モヒカンだけど超優しい、受け止めてくれる感じの旦那さんにもメロメロ……

きっと子育ては大変なこともいろいろあるんだろうけど、なんだか本当に大人の、距離のある目線で赤ちゃんのおかしみ、家庭のおかしみを客観的に伝えてくれるところがいいのかもなあ。

とだらだら書いたけど、2巻が8月18日発売だそうで!買います!!

こちらもまだ買ってない……買う!



posted by 藤村阿智 at 16:53| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

長野県警 レスキュー最前線

長野県警 レスキュー最前線



遭難関連の本を結構読んでいる。

上記はそんな中で購入した本。

長野県は山がたくさんあって、百名山も集中しているし、登山者も多いから、遭難事故も多くなってしまう。
救助に当たってる人は大変だ。

救助隊の中でも、長野県警の救助隊OB・OGや現役隊員まで、現場を見てきた人の作文が集められた本。
文集みたいでなんか不思議だ。
でも、それだけいろんな隊員から見た登山と救助が一度に読めて面白い。
救助する側の気持ちや、遭難の事例、登山者にお願いしたいことなど。
厳しい文章もあるけど、まあそれはそうだよね〜と納得。
遭難した人や家族とのやり取りが救助隊目線で書かれているのもほかの遭難本と違うところ。


志願して隊員になった人もいれば、任命されて苦労しながら救助する人もいたり。
他県からも山が好きで救助隊になりたいと長野県警に入る人がいるんだなあ。
そういうのも特殊な状況かもしれない。

女性隊員も何人か手記を寄せているけど、みんながみんな
女性だから男性のようにできないことを悩んでいて、訓練や救助は男性と同じように求められているのに、
女性ならではの気遣いなんかも求められていたり心がけていたりで大変。
女性ならではの気遣いなんてものまで求められるのは大変じゃないか……
うーん。

なんにせよ、いろんな人の目線で遭難・山岳救助が書かれているのはいいですね。
小諸の懐古園でヘリコプター「やまびこ」が展示されているのを見たこともあるので、やまびこの話はグッときました。
posted by 藤村阿智 at 10:35| 小説・エッセイなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

「ワンピース」読み返している

漫画「ワンピース」読み返しているよ。
とはいっても、だいぶ長い間新刊を買うのをさぼってて、70巻までも持ってないんだけど……

いま66巻あたりを読み返しているところ。

読んでて「うーん」と思っちゃったところをメモしておく。
べつに悪いマンガじゃないと思うしすごいな〜わたしには描けないな〜って思いますけれど。
それでもなんか「うーん?」と思っちゃうことがある。

その正体の一部にちょっと気が付いたというか。個人的な好みの問題なんだけど。
とくにこの61巻から66巻まであたりの、深海にもぐって人魚・魚人となんやかやあるところね。
私は置いてけぼりになっちゃってるというか。
ルフィたちのすごさがよくわかんなくなっちゃった。
敵も味方も限界とか体力・ダメージゲージがわからない戦いを見ている感じか。

麦わらの一味は2年間それぞれ修行して強くなったわけで、まだその強さの全貌はわからない。
そして、いまのところ弱点は無いように見える。
ピンチなんて、「私のしらないなにか」で解決しちゃうんでしょ。という感じ。
アーロンパークあたりですでに、ルフィたちのすごさは言葉で解説されるようになってきてて、読者としてはあまり実感や考察をしなくても「ルフィはすげえんだ。まわりがみんなびっくりしてるもんな」と思いながら読んでいたように思う。

何がダメージだったのか、どこまでダメージを与えればいいのかわかんないけどとにかくちょうどいい感じに敵を倒した。という展開が続いている気がする……
昔はもうちょっと、「この敵はこういうすげえ奴だからルフィの能力じゃかなわないんじゃ……!」っていうハラハラがあったよね。

序盤のほうだからネタバレにはならないと思うんだけど、クロコダイル戦はもうすべてがよかったな〜と思うんだ。
クロコダイルは強い。ルフィがどんなに力任せにやっても、暖簾に腕押し、砂にパンチよ。
でもクロコダイルも濡れると塊ができるわけね。
それに、血が出るほどダメージを受けたルフィだからこそ気づけるの。

あとは、ナミとダブルフィンガー戦もよかったな。
いちばん弱いナミだけど、いちばん頭のいいメンバーでもある。だからこそ知恵を使って、あるものと持った知識で戦って勝つ!かっこいい。
ナミが戦ったりピンチを切り抜けるところ好きだった。
ウソップもチョッパーも同じ。

でも、修行から帰ってきたら、チョッパーの技の弱点や危うさも消えちゃってるし、ナミはなんだか説明の出来ない技を使って戦うようになっちゃったし、ウソップもまだまだ知らない謎のアイテムを使えそうで……
「読者が予想したピンチを丁寧に解決していく」ところは見られないのかもしれない。

インペルダウン編あたりではバギー船長のエピソードが好きだな。
たいして強くもないバギーが、周りの勘違いで勝手にのし上がっちゃうの。
こういう解決は好きよ。


今後の、新世界以降のルフィたちは、もうちからは強いもんだという前提で、何を選んでいくのかを楽しみに見たらいいのかな。でもそしたらバトルシーンは結局面白くならないのか……
posted by 藤村阿智 at 13:13| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

【PR記事だよ!】文房具の漫画いろいろ

わたしも描いている文房具まんが
「文房具の漫画なんて珍しい〜」と……思うかもしれませんが、いまや文房具まんがはブームなのですよブーム!野球漫画とかサッカー漫画より連載作品数が多いんじゃないか??
同時に何作連載してると思います!?実はわたしも把握できてませんよ!抜けがあったら作者さんに申し訳ないから言えませんよ!

そんな文房具まんが、私も2005年から!2008年まで!描いていたんです。(同人誌ですけどね!)
(ただしくは今もいろいろ描いてるんですけど……ちゃんと発表していない……)
んで去年はエッセイマンガを描くはなしもあったんですよ、ぽしゃったけど!!
だからいまたくさん文房具まんががあるのが悔しい!私の文具漫画を差し置いて!
でも文房具漫画人気に便乗するから私の電子書籍も読んでください!!

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まかせて!文具仮面
文房具でなんでも解決!なヒーローギャグ漫画「文具仮面」販売中。読み終える頃にはちょっと文具に詳しくなれるかもしれない!


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★電子書籍の試し読みはこちらから♪
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フウ……


自作のPRはここまで。
ここから世の中にある文房具の漫画を紹介しています。
嫉妬で最近のは読めていません。珍しかったころは前のめりで読んでたんですけど……

【夕焼けロケットペンシル】全3巻 あさのゆきこ 2010年〜


文具店をきりもりする小学生の奮闘記。淡い恋も。あさの先生の年の差カップル好きですし、万引きエピソードは文具店で働いていた私の嫌な思い出を思い出させます……文房具って誰もが買いに来て、こうやって周りと触れ合えるツールでもあるよね〜ということを実感します。


【文具天国 黒田の逆襲】そにしけんじ2006年



これが発売された時の衝撃と言ったら……
黒田!?コクヨの社長!?……とは関係ないみたいです(笑)
今読んでも面白いですよ。小学生の男の子、たかしくんの持ち物である文具たちの、悲哀と言うか……
文房具の商品名とかウンチクとかじゃない、どんな文房具にも共通してあるような出来事がギャグになってます。
小学館に公式サイトが今でもあった。文具天国のページ

【ケシカスくん】村瀬 範行2004〜


ケシカスのはなしかな〜と思うと、まあ、消しゴムが主人公ではあるんですが、大体下ネタですね!
なんちゅうか下ネタですよ!


【ケシゴムライフ】羽賀翔一 2011年



漫画を描いている、友達がいない少年が主人公。唯一の友達だったじいちゃんは死んじゃった。そのじいちゃんが教えてくれた言葉、「人生にはケシゴムが必要なんだ……」「ケシゴムの本当の役割は間違いを消すことじゃなくて」

【文房具ワルツ】河内 遙


買ってあるんだけど、なんどか読み始めたんですけどまだ読み進めてない……すいません


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ここからは連載中の作品。

【文野さんの文具な日常】榎本あかまる


【ぶんぐりころころ】安藤 正基



【文具少女ののの】星屑七号



まだコミックス化していない作品も。

【きまじめ姫と文房具王子】藤原嗚呼子
↑公式サイトで1話が読めますよ。


海産物さんによるTwitter連載
「#漫画家さんと文房具屋さん」


これもか〜
「文具を買うなら異世界で」
とよだたつき(漫画) / 海産物(漫画) / 高畑正幸(文具監修)

ケシカスくんも連載中ですね。

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なんか忘れてるような気もしますがとりあえず。
思い出したら追加します。
同人誌でも文房具まんがって……いっぱいあるんですよいまは……
ラベル:文房具 漫画
posted by 藤村阿智 at 13:37| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話(佐倉色)

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話(佐倉色)



読みました!

編集部と新人漫画家である作者さんのやり取りが語られて……
細かいトラブルがどんどん積み重なる。
なんというか、この「大したことじゃないんじゃないかな?」「うまくこの嫌な気持ちを人に伝えられない」という感覚わかります。しかし、この漫画の内容は「大したことじゃない」なんてことありませんよ。

すべてがどちらかが一方的に悪いということは無いと思うのですが、ほんと、今の漫画の出版についてはいろいろ変わるべきところがあると思っています。
昔みたいに「職人になりたいなら身を削って頑張って、そして憧れの舞台に立てよ」というのはもう通じなくなっているというか、漫画やクリエーター、そして発表する媒体と言うのはもうひとつ上のランクに行かなくちゃいけないんじゃないか。

つまり、「なりたいなら」「好きでやってることなんだから」「人気商売」と言うことで、作家が何かを我慢しながら必死でやるのが「美しい話」ではいけないということ。
ちゃんと仕事したぶんの報酬がもらえて、その仕事と発表・広報を媒体が支えて、読者が喜ぶかたちで届けるという環境になかなかなっていない……
イラストレーターだったら、カットが一点追加されても別料金を頂戴するのに、漫画は表紙のイラストを描いても予告カットを書いても無報酬と言うことが多いようで。
漫画家が本当に「個人事業主」なら、もっと自由に発表できたり、仕事相手を選んだりということができればいいと思う。

この「とある新人漫画家〜」では、そのような編集者や編集部とのトラブルを暴露するだけでなく、担当者一人が作家の窓口になっている現状を変えて、作家がもっと複数の窓口を持てるようなホットラインの設置を提案したり、無償でやるのが慣例となっている仕事について問題提起したりという点もあることがいいと思う。
いろいろトラブルはあっても、相手を人として憎みきれないのもわかる……。そういう複雑な気持ちが書いてあるのもいいですね。

文字が多くて漫画としては読むのが大変だと思うけどそれは仕方ないかな。
絵はすごく読みやすくてかわいくていいと思う。ほかの作品も読みたくなった。



本書で語られているネットメディアで漫画が無断掲載されているという話、
この通りのやり取りならひどいなと思うし、それもありそうだと思うんだけど、
わたしの作品が同じメディアで取り上げられたときはちゃんとライターさんが事前に連絡をくださって、掲載不可なら載せませんと言ってくださったので、本当にメディアや編集と言うのは担当によって違いが出るなあと……同じ媒体でもですよ。
私も編集さんとやり取りして、とてもお世話になった編集さんと、なんじゃこりゃー!と困ったことになった編集さんと、いろいろ個別に違いますからね……担当さんやメディアに不信感があるとき、ちゃんと別のアプローチから対応してもらえる、自分も移動できたり交渉できるようにどんどんなってほしいです。

(2017/6/12追記:メディア側から見解が出たのでリンクしておきます。)
漫画『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』について、編集部の見解 - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/10/news018.html

posted by 藤村阿智 at 11:54| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

自営業の老後(上田惣子)

自営業の老後



読みました!

自営業が老後に備えて考えておきたいお金の扱い方、
今からでもできるたくわえ方法、保険の選び方、
実際に自営業の人がどんな老後を過ごしているのか……などなど。

会社経営などの自営業と言うよりは、個人事業主とかフリーランス向けの内容です。
ライター、イラストレーター、漫画家、デザイナー、などなど。

著者の上田さんがいままでどんぶり勘定と言うか……稼いではいてもお金の管理には無頓着だったおかげで、改善点がびしばしわかっていい感じです。
国民年金について書いた章なんかは「すごいな……」って思った。


しかし、この本を読んだ個人事業主・フリーランスの私が思ったことは……
なにを差し置いても稼がなくちゃ意味がない……
わたし、ぜんぜん稼いでなくて、節税する隙もなければ、保険に入る余裕もないんですよ。
節約とかもお金がないとね。
よくある「1年で100万貯金する!」っていう方法も、1年に100万稼いでない人には無理でしょ……
だから稼ごう!そして改めてこの本の内容を参考に、保険とか節税とか年金とか考えよう。
posted by 藤村阿智 at 12:16| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

ハーモニー(原作:伊藤計劃 漫画:三巷文)

伊藤計劃の小説、「ハーモニー」のコミカライズ。
漫画は三巷文さん。
現在2巻まで。

ハーモニー1巻



ハーモニー 2巻


原作が好きなので、映画も楽しみにしていた。
でもちょっと2時間の映像にするには、原作が長かったかな。
結構2時間ぐらいになりそうなボリュームなんだけど……
映画のほうは原作を見てないと補間できなそうだったり、でも描写としてはちょっと物足りなかったり。

小説のほうで感じていた、ミァハのカリスマ性とか魅力、トァンとキアンが感じていたあこがれや後悔が映画ではあんまり伝わらないんじゃないかなと思ったんだよね。
あとラストがやっぱりね。ちょっと変わってしまったから。
動くミァハや声はすごくよかったよ。舞台もいちいちかっこよくてよかった。
キャラデザも可愛いかったし。
あとはストーリーとキャラクターかなあ……
やさしさに包まれているような世界の、パステルカラーで誰も傷つけない建物群が、結構どぎついピンクになってたのは納得いかなかったかな。もっとほんとに病院みたいに、「白過ぎてもアレだし」ってつけられたような薄い色が世界を埋め尽くしているんだろうと、小説を読んだときは想像していた。


前置きが長くなったけど、コミカライズの感想。
いいですよこのコミカライズ。
より小説に近いアプローチ、ってことだけど、本当にそんな感じです。
映画版でよかったキャラデザはそのままに、近未来っぽいシステムの描写がかっこいいし、
余計な表現もなく、淡々と小説を魅力的に漫画化していっている感じ。
もちろん迫力もある。回想シーンの挟み込み方も小説と同じで、ETMLでの記述で捕捉されてていい。

次巻も期待です。


ガブリエル・エーディンとの会話は映画もコミックもなんだか眠くなっちゃう不思議。小説のほうではそんなことなかったんだけどな。
会議シーンも動きが少ないからしょうがないですね。漫画版のほうはうまくやってるような気がします。そんなに退屈じゃなかった。「会議に参加しているアバターのトァン」だけじゃなくて、実際のくたびれちゃったトァンも描写してるからかな。映画はそうじゃなかったんだっけ?(忘れてる、テレビ放映を録画してあるから見返したい……)


【以下この先のネタバレかも】
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しかし、ETMLがどういうものかを考えると、わたしたちはETMLを使って読んでいるんだとしたら、漫画で描写される表情や動きはもっと違うものになるのかもね。



posted by 藤村阿智 at 13:45| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

まんが親5巻(吉田戦車)

まんが親 5巻



「まんが親」5巻読了。最終巻。

すっかり大きくなっちゃって、子どもゆえの突飛な感じは無くなって
立派に自分で考えて行動して影響されたりされなかったりして楽しそうに暮らしているね。
どのエピソードも良かったけど、誕生日プレゼント(のイベント)が気に入らなくて
「来年はそうだんしてね」って言いながら親に付き合ってくれるところとかがいいな〜って。
posted by 藤村阿智 at 10:08| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする