2012年03月29日

百姓貴族(2巻)荒川弘

百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)
百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)

農業エッセイ第二段。
だれもが食べ物を食べずに生きられないのに、意外と知られていない農業のいろいろ。
牛が妊娠する仕組みとか、毎日激しく入れ替わる生き物の生と死もあり、
ゴーカイな生活もあり、農家だけが楽しめる食も、食べられるものの裏にある無数の食べられないもののことも。

農家だからというだけで語ることは出来ない、荒川氏の父上の豪快さも楽しめる。
北海道と言う寒冷地ならではの苦労も。

へー、って思うところもたくさんあるし、農業と近いところにあった自分の子ども時代を思い出して「あるある、そうだよね」って共感もある。

ギャグやコマ運びのテンポのよさも、普段ストーリー漫画を描いている人ならではの構成で面白い。
「銀の匙」の下地が見えてくる感じ。
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
posted by 藤村阿智 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月13日

バクマン。14巻 小畑健・大場つぐみ

バクマン。 14 (ジャンプコミックス)
バクマン。 14 (ジャンプコミックス)

久しぶりにここの更新!

バクマン。も読んでます。突然14巻の感想ですが、
コレまでのライバルとは違う形のライバルが登場!
14巻で初めて現れた「敵」が駆け上って自ら落下していくさまがテンポよく進みます。

読者含め、キャラクターがみんな感情論で「コイツはダメになって欲しい」と
憎憎しく思ってしまう、ある意味スカッとする悪者がいい。

七峰くんの気持ちもわかるんだよなあ。
まっしぐらになってるときに陥りやすい考え方。
「わかる自分が描いた作品は、わからないやつが悪い」って言うのは結構誰でも一度は考えてるのでは。
でも結局のところ、漫画だって映画だって、観客は一般人で、漫画オタクでもなければ作家でもないんだよね。そういう人たちのことを切り捨てるなんてできるわけがない。


藤子F先生がその昔、漫画を描く上でのアドバイスとして
「誰よりも普通でいなさい。漫画を読む人は普通の人たちなのだから……」
とおっしゃってましたよ。変人が描く面白い漫画もある。でも、変人・天才じゃなければ面白い作品は作れないということはないのである!


14巻の「大場ネーム・小畑ネーム・完成原稿」は、大場ネームのほうが大げさでなくて読みやすそうなことが多かったかも。まあ、漫画っぽいオーバーで迫力ある画面構成も、狙って使われている「見所」だと思っています。
posted by 藤村阿智 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月26日

箱もつくった

入れたいものを入れるための箱を作った。
ぴったりサイズにできましたよ。

自分で展開図を描いて箱を作るのは好きです。
箱の展開図を見るのも好きだけど、自分で作るものは単純なものばかりだな。
ノリが要らないような箱は、図を作るのはいいけど、いざ切り抜いて組み立てようと思うと面倒すぎるでしょ。

chiroru_hako01mini.JPG
posted by 藤村阿智 at 15:14| その他2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月21日

フェルメール ――謎めいた生涯と全作品(小林頼子)

フェルメール  ――謎めいた生涯と全作品  Kadokawa Art Selection (角川文庫)フェルメール ――謎めいた生涯と全作品 Kadokawa Art Selection (角川文庫)
小林 頼子

フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) 謎解き フェルメール (とんぼの本) ルノワール  ――光と色彩の画家  Kadokawa Art Selection (角川文庫) フェルメールの世界―17世紀オランダ風俗画家の軌跡 (NHKブックス) 若冲  ――広がり続ける宇宙  Kadokawa Art Selection (角川文庫)

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最近芸術鑑賞に前より興味が出て、一冊美術解説本を購入してみようと思いこの本を注文。

フェルメールはこの表紙の絵ぐらいしか知らなかったけど、この本ですべての現存するフェルメール作品を見ることが出来る。
原画のサイズも書いてあるから、大きさを想像しながら読むといい。


絵画を見るときに、なにも考えず感覚で「好き、嫌い」と思いながら見るのもすごく楽しい。
でも、さらに「この絵が描かれた時代はどんな時代だったのか」「このころはやったモノはなんだったのか」「古典に見えるこの技が、このときの新技術だった」
などの事情を知ることで、新しい角度から作品を鑑賞することが出来る。

350年ほど前の作品たち。

現在の絵にも、流行や新技術がある。
それらが忘れられて、ただ一枚の「絵」になったときにどういう絵に変わるんだろう?
と思うと、今新しく発表される絵を見る目も変わったような気がする。
posted by 藤村阿智 at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月30日

百姓貴族1巻(荒川弘)

久しぶりに更新!ことしの初めぐらいに読んだ本だけど……またこちらも更新したいと思ってます。


百姓貴族 (WINGS COMICS)

百姓貴族 (WINGS COMICS)

  • 作者: 荒川 弘
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2009/12/11
  • メディア: コミック




「鋼の錬金術師」で有名な、荒川弘さんのエッセイマンガ。
エッセイマンガ好きなので、ハガレンを読んだことはないけど購入。
作者の荒川さんが東京へ来る前の、主に北海道で農業・酪農を営む実家で育ったころのエピソードをつづったエッセイだった。

私も実家に住んでるときに農業に触れることが多く、もちろん自宅に畑も田んぼもあったし、
周りにも農家や牧場がたくさんあったので、どの話も身近に感じてしまう。
うちは出荷とかしない兼業農家だったから(うちの周りでは、自分ちの分の食べ物を自分ちの畑で作るのは当たり前の雰囲気だった)
こんなに苦労はしていないし小規模なもんだけど、それでも食べ物を作るということは時間も手間もかかることだとわかってる。

エッセイマンガとして題材がおもしろいし、中身も表現もすごく面白い。
さすがは面白いフィクションが描ける漫画家さん。

私は、面白い漫画を描ける人のエッセイが大好きです。
エッセイしか書いてない人のエッセイマンガはあまり面白くないんだよなあ……
物語を作る人の、「日常からの物語発掘能力」はすごいといつも感動する。

エッセイマンガが面白くて、その他の作品を読み始めることはよくあります。
この「百姓貴族」をよんでから、「鋼の錬金術師」を読み始めました。
こちらもやはり面白いです。
ハガレン読んでから、このエッセイを読むというのもまた違った感想が沸いてきて面白いと感じました。
身近に農家がいない人にもおすすめだし、
自分ちが農家!という人にもおすすめ。
posted by 藤村阿智 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月11日

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
岩波書店 2008-11
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おすすめ平均 star
starなんとも魅力的なネズミ達
star愉快な理系研究生活
star進化を考えるきっかけにしてほしい

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私の好きな、マイナーな生き物専門書。
ハダカデバネズミは、哺乳類では数少ないと思われる、分業タイプの社会性を持った不思議な生き物。

まだまだ研究が始まったばかりのこの生き物。
いままでわかってる部分でも十分なぐらい不思議で、興味深いネズミです。

一冊まるまるハダカデバネズミの本というのは、じっさいのところまだ早すぎたのかも?と思う情報量ですが、いまの調査結果や研究にまつわる話も読んでいて楽しい。

私も上野動物園に、実際のハダカデバネズミを見に行ってしまいました。
posted by 藤村阿智 at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 図鑑・データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

お茶にごす。11巻(西森博之)

お茶にごす。 11 (少年サンデーコミックス)
お茶にごす。 11 (少年サンデーコミックス)
おすすめ平均
stars素晴らしい終わり方
stars悪魔が天使と出会いそして
stars胸キュン
starsもっと続いて欲しい…泣
starsやられた

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これにて完結。
またひとつ良作が誕生しました。

一見不良に見える少年が茶道部へ入部。
自分とは違う世界に住むような美少女、姉崎部長に憧れて、
「やさしい人間になってやる!」と奮闘する悪魔まークン(あだ名)の物語なのであります。

不良と茶道部というギャップがすでに楽しいポイント。
まークンは、正確には不良ではないのだけど、その無表情・無感情さと強さが彼を「最強の不良」という地位に押し上げていた。
対する茶道部部長・姉崎さんは上品で和の心を、茶の道を追求し、許しの笑みをたたえた美しい人。

そういえば、西森作品の女性は強い人が多いね。
姉崎さんは精神的にとっても強いけど、おてんばではないし、上品。こういうヒロインは初めてじゃないかな。
だいたいは、夏帆ちゃんのような元気一杯の女の子と、対立しつつもお互いが好き……というイメージだった。

周りを固めるキャラクターも個性的だけど物語の邪魔をしない配置がすごい。コレだけ魅力的な「キャラクター」がいて、モブに収まらないのにごちゃごちゃしない。
女子が好きで変態な茶道部顧問とか、弱い人代表アニ研の部長とその部員、青ヒゲの樫沢……どれも物語を楽しくしてくれている。

メインキャラもまた良い。
まークンの相棒、山田はイケメンで飄々としていて頭もいい。面白いほうに転がるのが好きなタイプ。軽いけど、いつも傍観者として見守っていて、いざというときに助けてくれたり。
感情が強いのも良い。主人公のまークンが無感動の人なので、読者の感情移入を助けるためにも山田は欠かせない。
このタイプも新しいキャラクターだなあ。

まークンの永遠のライバル、夏帆ちゃんもかわいい。
どちらかというと子どもっぽいところがまたいい。
恋したことないんだろって言われて、恋しようとがんばる姿とかかわいすぎるだろ。


物語は最初、まークンががんばって優しい人になろうとしてからまわりし、結果は良かったけど「それって優しい人なのか?」と疑問を残しつつもかわっていくところが見所。

中盤は姉崎さんや周りの人たちと仲良くなって、ただ恐れられていたまークンとは明らかに変わっていく。
その変貌に、他の不良さんたちがからんでくるようになったり……

で、後半はちょっとまークンも考える。自分のためじゃなく、人のためにどうするべきか。
そこで本当の「優しい人になりたい理由」もわかってくる。シリアス展開がちょうどいい分量はさまれているところがすごい。あくまでコメディを忘れない感じが楽しめる点だとおもう。
「天使な小生意気」のときもシリアス展開があったけど、結構多めだったので重い雰囲気が強くなりすぎるとつらくなってしまう。


そして引退・卒業してしまった姉崎先輩。
まークンの恋はどうなるのか。もう会えないのか……
まークンは優しい人になれるのか!?

最終巻もテンポ良く読めます。
おススメです!
posted by 藤村阿智 at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月29日

名探偵コナン 66巻(青山剛昌)

名探偵コナン 66 (少年サンデーコミックス)
名探偵コナン 66 (少年サンデーコミックス)


今回も黒の組織はちっとも出てこないので何も進まなかったかな。
黒の組織が出てきてだんだん迫っていく内容が入っているコミックスを抜き取ると半分以下になるかもしれないなあ。
最近黒の組織はあまり活動していないのかもしれない(笑)

そういえば、コナンって何気に、1年の話なんだよね。
2巻とか3巻の話が、数ヶ月前……と語られたりしているので、
1年におきた事件の話を季節感だしつつ語っているというか。
それにしても濃密な1年になってきてしまいました。

65巻は、妙に三国志に詳しい蘭ちゃん(笑)ってのが笑いどころでした。
66巻は……ロリータファッションに興味を持つ蘭ちゃん?
ゴスロリが登場するけど、なんとなく「これがごすろりか!?」とちょっと納得いかない感じです。(笑)

そういえば昔は、蘭ちゃんと園子は厚底ブーツに興味を示してたりも……
時代は確実に流れていきますねえ。
posted by 藤村阿智 at 10:15| Comment(1) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

見つけよう信州の昆虫たち(信濃毎日新聞社)

見つけよう信州の昆虫たち
見つけよう信州の昆虫たち田下 昌志

信濃毎日新聞社 2009-07
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star信州のって点では必須の1冊

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これはなかなかすばらしい昆虫図鑑。
長野の虫好きはもっておいて損はない。
長野県に生息する虫を網羅した昆虫図鑑。

私自身、いろんな昆虫図鑑を持っているのですが、
どの昆虫図鑑も網羅度でいうとけっこう低い。
日本中の虫を載せることは大変なので、代表的な虫が掲載される。
そうすると、どの図鑑にも載ってる虫と、どの図鑑でも見つからない虫があることになるのです。

その点この本は、長野の虫をとにかくたくさん載せているという特徴がすごく良くて、ほかの図鑑にはいない虫が多い!

また、コオロギやハチの顔を正面から見た写真や、
アゲハの幼虫の見分けかた、さなぎの写真、
虫の飼い方、捕まえ方、標本の作り方、外来種などについてのコラム、せみの抜け殻の見分け方……とすごく充実してる。
子どものころにこの本を手に入れてたら、絶対持って歩いていろんな虫を調べまくったり飼育したりした!

大人でも、庭にいる虫がなんという名前なのか知ることで、生き物に興味を持ったり、環境の変化などに敏感になれると思いますよ。

この本のカバーには、簡易定規(めもりが印刷されていて、大きさを知ることができる)もついているので、これだけ持って野外に出ても楽しく遊べそう。


ほんとにお勧めの一冊です。本屋じゃなくて茅野のスーパーで見かけて、即買っちゃったもの(笑)
posted by 藤村阿智 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 図鑑・データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月07日

聖☆おにいさん 4巻(中村光)

聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)
聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)
おすすめ平均
stars色々調べてみました
stars何度読んでもおもしろい!
stars笑いで癒される漫画
starsこのクオリティの高さをキープするのはすごいと思います。
starsやはり、いい

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なんとなくはまりきれないけど面白いので読んでしまう。
本当に軽い気持ちで読めるスナックマンガ。

ほのぼのだなー、と、イエスやブッダの表情を見てたら思ってしまうのだけど、いつ圧力がかかっても不思議じゃないきわどいマンガ……
このマンガを知らなかった人に読ませると
「これは……大丈夫なの?」と聞かれるのだけど、
4巻も出てるので……大丈夫なんだろう。
こういう風にマンガのネタにされたからっていちいち圧力かけてちゃ宗教が怖くなっちゃうもんね。
宗教ってのは戒めも大事だけど一番は許しなのです。

堅い話を抜きにしても、ギャグが細かいところまで丁寧に仕込まれていて楽しいマンガです。
まったく仏教にもキリスト教にも触れたことのない人が見たら、おもしろいのだろうか??

私の知識は一般的な仏教知識と、子どものころに地域で祭りのときに勉強したりした知識(※1)と、手塚治虫の「ブッダ」を好きで何度も読破しているという下敷き(一応どこがフィクション、とかも勉強はした)

キリスト教のほうは、某宗教の人が持ってくる冊子を読んでた(ただでもらえるから)ことと、中学生時代に聖書を自分で購入したので一応それを読んで勉強したことがあるということぐらいかな。

でも一般的にはこの程度にも宗教は知られていないんじゃないか?
もちろん私にも良くわからないネタはあって、それも雰囲気と文脈で笑えてしまうのだから、「なんか……面白い(笑)」って感じでも読んで楽しいのかも。

4巻はお盆のネタが面白かったな(笑)
うちもきゅうりとなすでウマとウシを作ってますからね。



※1
子どものころ、地元でブッダの誕生日4月8日「花祭り」に参加したことがある。真っ白く化粧をして華やかな服を着てねりあるく。
仏教の本とお菓子が参加賞としてもらえたような思い出が……
化粧も行進もイヤで、すごーく憂鬱だったんだよな確か。
posted by 藤村阿智 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする