2016年06月23日

ラジエーションハウス1巻(原作:横幕智裕 漫画:モリタイシ)

6/23 1:00現在は品切れ?のためプレミア価格ですが、重版予定とのことですので
もうすこし待てば通常価格に戻ると思います。



医療漫画はいくつか読んでます。
たくさん読んでると言いたいけど、そういえるほどじゃない……まだまだ読んでない漫画がたくさんある。

最近だとDr.コトーと医龍か。もうこの二つも結構前の漫画になってきてしまった。


「ラジエーションハウス」は、放射線科を舞台に、放射線技師の活躍を描く話。
(多分)凄腕の五十嵐唯織くんは、コミュニケーション下手のため医院を転々としつつ、放射線技師をやっている。医師免許も持っている五十嵐君は、幼馴染の甘春杏ちゃんを支えるためにあえて放射線技師の仕事を選んでる様子。
そしてとうとう、人員補充のチャンスを逃さず、杏ちゃんがいる甘春病院にもぐりこむことに成功したのだ!!だ!

モリタイシ先生はキャラクターの描写がすごくいい漫画家さんで、いままでの漫画でもいいキャラクターを生み出して動かしてきたと思うんですよ。
ラジエーションハウスも、出てきたキャラクターみんながいい感じですね。まだ1巻だからそれぞれがどういう風に五十嵐君にかかわってくるかわからないけど、コミュ下手とはいえ周りとなんとかやっていけるんじゃないでしょうか……その辺のストーリーが楽しみ。
恋のほうは、五十嵐君は応援したいけど杏ちゃんがいまのところ硬そうなので、まだまだどうなるかわかんないですね。

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ところで、この漫画は放射線科の話なので、レントゲンで診断する話が中心なんですよね。
私は個人的にはレントゲンがにがてなので……漫画ででも、中の人のことを知ったらちょっとは抵抗が減るかな?
すごく若いときに担当してくれたおじいちゃん先生が、「あなたは若いからむやみにレントゲンをとらないでおこう」って言ってくれたこととか、
検診のときにもお腹に影響のないようにエプロンかしてくれる病院とかあって、
そういう風に気を使って撮るものなんだなあと……弱いとはいえ放射線ですもんね。

上記のエピソードは京都に住んでたときの話なんですけど、東京にきたらぜんぜん配慮されなくて、
すぐレントゲンとるし検診もざっくりしててなんだか不安なのよ〜。
胃のX線とかもすごくつらいし……

1巻の後半に、女性が乳がん疑いでマンモを受けるエピソードがあるのですが、
マンモは30代だと見えにくいって話を聞いてるので、若い人が何人も受けてるのにちょっと違和感が……
超音波検査とか触診のあとの精密検査で受けたりするのかな。
私はまだマンモやったことないです。最近他の国ではマンモを40代でやるのも誤診が増えるっていうことで取りやめてるところがあるみたいですね。

オマケ漫画ではそんなマンモ(のおっぱいはさむやつ)を……、……、ぜひ!1巻を買って読んでみてください!


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他の医療漫画についての感想は以下。
医龍12巻
http://honyonda.seesaa.net/article/24920642.html
医龍13巻
http://honyonda.seesaa.net/article/37362964.html
医龍17巻
http://honyonda.seesaa.net/article/114635906.html
あれ〜医龍って最後まで感想書いてないのか……適当だな〜私

Dr.コトー診療所21巻
http://honyonda.seesaa.net/article/37108927.html
もう9年以上前か。書いてある感想読んでも内容が思い出せないな……
(その後の引越しで手放してしまったので手元にない)
posted by 藤村阿智 at 01:28| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月21日

さびしすぎて〜に行きましたレポ(永田カビ)

タイトル、最初はちゃんと書いたんですけど、広告とかサイト規約の関連で
この文字列はアウトの可能性があるので、タイトルぼかします。うーん。

正式タイトルは画像で確認してください。

あ〜せいねんむけの内容じゃないけどせいねんむけでもあるのかもな……直接的な描写はけっこうあります。
どうやって紹介したもんかなやむな。
「そこじゃない」部分が良かったし、そこじゃない話なので。




「なにか」につまづいてしまって、うまく人とコミュニケーションがとれなくなった主人公。
(所属を失った、社会人にすんなりなりきれなかったのがキッカケのひとつとしてあげられているかも)
コンプレックスや精神的な痛みを癒す・次のステップに行くには「抱きしめられる」ことが必要だと思いいたって、そういうサービスを利用してみた、けど……というお話。

pixivでそのいちばん盛り上がるあたりは読んでいた。単行本ではそこにいたるまでの葛藤や、前提が補足されている感じ。もともと期待していたけど、やはり前提や葛藤の中に読むべきところが多いと思うので、心になかなか解決できない寂しさや、停滞したものを感じる人は読んでみるといいと思う。


私自身のことを言えば、近頃共感が薄れていた。
共感と言うのは気持ちいいもので、自分だけじゃない、自分も認められる、誰かと自分が同一っていうすごい感覚なのです。
そんな共感が失われるのはストレスになるのよ。
共感とは決して他を排除することではなくて、自分以外からの支えのひとつだと思っている。

このところ立て続けに「これはこういうもんだ」という決め付けを見かけては「私はそうじゃない」という、共感できない断定に晒されて、もっと「私はこうだ、こうなんじゃないか」っていう話を聞きたかったんだよ……


「居心地が悪い時って 劣等感から自分をよく見せようとしている時か 自分の本心をわかってない時」(29P)
「私 自分から全然大事にされてない……!!」(55P)
「自分から『大した事ない』扱いされる」(55P)


自分ではがんばって、もうダメだ、休もうって思ったのに回りからは「(いままでが)休んでるんだと思ってた」って言われちゃうとか……つらいけどなんか思いあたる
とにかく自分と周りの考えてることや欲しいもの与えるものがちがいすぎて「??」とはてなが飛んでる状態の「前提部分」……

ほかにもいろいろあるんですが、とにかくこうやって「ああ、そう、そうなんだよね〜」と思いながら、自分のもやもやを言語化してくれている本を読むのはとてもやすらぐのです。

そして性へのコンプレックスをみつめて表題どおりの行動の結果、たどり着いた思いもなんかすがすがしいですね。欲しいものが少しずつわかってきたのかなって思わせるラストがまた良いのです。
posted by 藤村阿智 at 11:46| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月10日

文具少女ののの1巻(星屑七号)

文具少女ののの(1) (ヤングガンガンコミックス)



文房具(折れないシャーペン)を愛してしまった少女・若射のの は、イケメン先輩からの告白も断わってしまうほど。
あまりにも無碍に断わったために、納得の行かない先輩は悪の心に取り付かれ、ののに襲い掛かるが……
ののが愛するシャーペン「ロクロック」は特別なシャーペンだった!!
文具愛を力に変えて、折れない心で敵と戦う文具少女が誕生したのであった!!


文具が折れる描写などは文具好きとしては見ててつらいものがあるんだけど……
でも1巻読み終える頃にはだんだん面白くなってきたかな? 女の子キャラがみんなかわいいですね。


【ついでに他の文房具漫画についてもかく】
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私自身が文房具好きで、漫画も好きで、描いてたりもするので、文房具が出てくる漫画と聞けば積極的に読んでます。
さいきん「文具天国」読み返したらすごく面白かったです。なかなか描けないですよ、こういうのは……


文具店を切り盛りする小学生を描いた「夕焼けロケットペンシル」もいいですよ。
仕入れたり、売ったり、維持することの大変さにも触れられていて、コメディの中にきちんとリアルを混ぜてくるあたりがマジメに描かれてる漫画だな〜と思います。文具店描写も好き。近所にあったら行きたい!


文房具がいろいろ出てきて楽しいという意味では、漫画家について描いた漫画もいいですよね。
だいたい、その作者さんがどういう道具を使って描いているのかわかるからいいですね。
そういえば漫画家漫画で「フルデジタルの漫画家さんキャラ」っていまのところいないんじゃない?
漫画家としての、漫画を描く生活を描いた漫画じゃなくて、別のテーマの漫画に出てくる「職業・漫画家」だったら、フルデジタルとかありうるかも。

漫画家以外に文房具使う職業ってあるのかな? おなじ作家でも小説家は文房具つかわなそう(使ったとしたらペン・万年筆と原稿用紙?カッターとか使わないんじゃないか)。
学校の先生とか。あとはやっぱ事務仕事の人かな……

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私も文房具の漫画を2005年から描いてます。「文具少女ののの」みたいに迫力があるわけでも、女の子が可愛いわけでもない地味目な漫画ですがお気に入りです。
新作かかなくちゃなあ〜。っていうか、俄然描きたい気持ちになってきた……

便乗して私が描いてる文房具漫画を宣伝
まかせて!文具仮面
ラベル:文房具
posted by 藤村阿智 at 10:43| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

家族が片づけられない(井上能理子)

家族が片づけられない (コミックエッセイの森)



婚活、子育て、親子関係その他いろんなエッセイマンガを読んでいますが、
こちらも好きなジャンル「片付け」。

私の興味はいつも、「誰かが当たり前にできることは全員ができることとは限らないと言うことに気づく」ということ。
私はいろいろできない子どもで、いまでもできない大人なんだけど、このズレはどこから来ているのか。
他の「できる人」はなぜ、できないことを「信じられない」と言って責めてくるのか。
いろんな視点から、できる、できない、あるある、ありえない、という意見を見たいわけです。

「家族が片づけられない」は、主人公=作者さんは「片づけができる人」。
いままで気づかなかったけど、家族は「片づけができない人たち」だった。いや、昔はできていたはずなのに?

主人公は仕事が忙しかったりして体調と心のバランスをくずし、療養のため一人暮らしから実家に帰ることに決めたけど、帰ってみたら実家がごみ屋敷になっていた……こんな場所じゃ休めない、と片付ける!家族は協力してくれないどころかどんどん散らかす!
家族と戦いながら家を掃除してきれいにしていく主人公!

前半は、何故こうなったかと言う分析や、家族へのグチ、具体的な掃除方法などまさに「お掃除エッセイ」という感じで綴られていく。どういう汚れがなにで落とせるのか、どのへんに汚れがたまりやすいのかなど、掃除のノウハウ的な情報を求めてる人にもありがたいネタが書かれてて読み応えがある。

でも、私が「このエッセイいいなあ」とより思ったのは後半から。

家が片付かない、ちらかしてしまうのはただのズボラや性格の問題だけではない。
この家族が住んでいる家は病んでしまっているのではないか。
そして、主人公が本当にくつろげる部屋。「理想の部屋」とはなんだろう。
部屋とは、私(住む人)の心の中そのものなのでは? という発見。
掃除はできても、居心地のいい部屋を作れない自分に気づく。
ちらかっていても、モノが多くても、居心地のいい部屋は作れるということ。

表面だけの、「部屋を片付けると気持ちが良い」「掃除をしないと汚い」ということではない、もう一歩進んだ「自分が住みたい、居心地がいい部屋」とは何かを考えるきっかけになるんじゃないか。
この本の終わりは、「家族にも片付けてもらえるようにする」という着地じゃなくて、自分が部屋と家族とどういう風にかかわって行くのか、答えを見つけたいという希望だと思う。
posted by 藤村阿智 at 14:31| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月01日

100回お見合いしたヲタ女子の出産記(肉子)

100回お見合いしたヲタ女子の出産記



婚活漫画を二冊出している、肉子さんの最新エッセイ。
最初の子どもを授かるところから、二人目出産まで。

レビューの評価は低めですが……
わたしは期待通り楽しめました。発売がわかってから、読むの楽しみだったんですよ(*´ω`*)

レビューの人たちが期待した内容じゃなかったというのもわかります。
確かに出産の話が詳しく、これからの人には参考になるように書かれているというわけではない。
私の場合、エッセイマンガは大体「描いてる人が好き」っていう理由で買うからなあ……
おなじテーマで、どんなに役に立つ内容でも、面白くなかったり描いている人が好きになれなかったら読んでも面白くないし。逆に参考にしないために、私の行動に悪影響を及ぼすかもしれない(笑)

本の内容をちらっと。
肉子さんがお見合いでであって結婚した相手と、実際の結婚生活はどうなのかという話。
なかなか自然に子どもができなくて、病院で不妊治療の結果赤ちゃんを授かり、出産した話。
いままでの本に載せきらなかった婚活ネタなど。

妊娠して、プレママ学級みたいなところで無駄にペアを作らされたりして
「お見合いパーティーとおなじ!」ってなるところとか、面白いけど恐怖!
私は人と無差別にかかわるのが嫌いなので、そんな「同時期に妊娠している」程度の共通点の人と
積極的にかかわりたくないんだけど……
肉子さんもそんな感じに「しんどい!」って思いながらなんとかこなしてる姿に涙。

エッセイ漫画、私が読んでいて面白いな〜と思うのは、こういう「その人が体験して何を思ったか」という視点ですよ。
だってママ学級でペアを組むのが別に苦痛じゃないとか、特にトピックじゃない「みんなやってる」ことだと思ってエッセイに描かれなかったりするでしょ。でも知らない世界ですよ。「そんなのやるのか〜」って。

ハウツー本を買って、自分の体験しか描いてなかったりしたらちょっと「読むところないなあ」って思うかもしれないけど、エッセイ漫画だもんね。


夫婦揃ってオタクだからこそ、子どもにオタクアイテムを禁止したくなる気持ちも描かれていたり。
確かに自分たちは好きで楽しんでいるけど、人(とくに子ども)には悪影響なんじゃないかって心配になりますよね……


お見合いエッセイのほうの感想も書いてます。
100回お見合いしたヲタ女子の婚活記(肉子)

あれ、2巻の感想書いてなかったか。


 

posted by 藤村阿智 at 11:43| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする