2017年05月31日

自営業の老後(上田惣子)

自営業の老後



読みました!

自営業が老後に備えて考えておきたいお金の扱い方、
今からでもできるたくわえ方法、保険の選び方、
実際に自営業の人がどんな老後を過ごしているのか……などなど。

会社経営などの自営業と言うよりは、個人事業主とかフリーランス向けの内容です。
ライター、イラストレーター、漫画家、デザイナー、などなど。

著者の上田さんがいままでどんぶり勘定と言うか……稼いではいてもお金の管理には無頓着だったおかげで、改善点がびしばしわかっていい感じです。
国民年金について書いた章なんかは「すごいな……」って思った。


しかし、この本を読んだ個人事業主・フリーランスの私が思ったことは……
なにを差し置いても稼がなくちゃ意味がない……
わたし、ぜんぜん稼いでなくて、節税する隙もなければ、保険に入る余裕もないんですよ。
節約とかもお金がないとね。
よくある「1年で100万貯金する!」っていう方法も、1年に100万稼いでない人には無理でしょ……
だから稼ごう!そして改めてこの本の内容を参考に、保険とか節税とか年金とか考えよう。
posted by 藤村阿智 at 12:16| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

ハーモニー(原作:伊藤計劃 漫画:三巷文)

伊藤計劃の小説、「ハーモニー」のコミカライズ。
漫画は三巷文さん。
現在2巻まで。

ハーモニー1巻



ハーモニー 2巻


原作が好きなので、映画も楽しみにしていた。
でもちょっと2時間の映像にするには、原作が長かったかな。
結構2時間ぐらいになりそうなボリュームなんだけど……
映画のほうは原作を見てないと補間できなそうだったり、でも描写としてはちょっと物足りなかったり。

小説のほうで感じていた、ミァハのカリスマ性とか魅力、トァンとキアンが感じていたあこがれや後悔が映画ではあんまり伝わらないんじゃないかなと思ったんだよね。
あとラストがやっぱりね。ちょっと変わってしまったから。
動くミァハや声はすごくよかったよ。舞台もいちいちかっこよくてよかった。
キャラデザも可愛いかったし。
あとはストーリーとキャラクターかなあ……
やさしさに包まれているような世界の、パステルカラーで誰も傷つけない建物群が、結構どぎついピンクになってたのは納得いかなかったかな。もっとほんとに病院みたいに、「白過ぎてもアレだし」ってつけられたような薄い色が世界を埋め尽くしているんだろうと、小説を読んだときは想像していた。


前置きが長くなったけど、コミカライズの感想。
いいですよこのコミカライズ。
より小説に近いアプローチ、ってことだけど、本当にそんな感じです。
映画版でよかったキャラデザはそのままに、近未来っぽいシステムの描写がかっこいいし、
余計な表現もなく、淡々と小説を魅力的に漫画化していっている感じ。
もちろん迫力もある。回想シーンの挟み込み方も小説と同じで、ETMLでの記述で捕捉されてていい。

次巻も期待です。


ガブリエル・エーディンとの会話は映画もコミックもなんだか眠くなっちゃう不思議。小説のほうではそんなことなかったんだけどな。
会議シーンも動きが少ないからしょうがないですね。漫画版のほうはうまくやってるような気がします。そんなに退屈じゃなかった。「会議に参加しているアバターのトァン」だけじゃなくて、実際のくたびれちゃったトァンも描写してるからかな。映画はそうじゃなかったんだっけ?(忘れてる、テレビ放映を録画してあるから見返したい……)


【以下この先のネタバレかも】
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しかし、ETMLがどういうものかを考えると、わたしたちはETMLを使って読んでいるんだとしたら、漫画で描写される表情や動きはもっと違うものになるのかもね。



posted by 藤村阿智 at 13:45| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする