遭難関連の本を結構読んでいる。
上記はそんな中で購入した本。
長野県は山がたくさんあって、百名山も集中しているし、登山者も多いから、遭難事故も多くなってしまう。
救助に当たってる人は大変だ。
救助隊の中でも、長野県警の救助隊OB・OGや現役隊員まで、現場を見てきた人の作文が集められた本。
文集みたいでなんか不思議だ。
でも、それだけいろんな隊員から見た登山と救助が一度に読めて面白い。
救助する側の気持ちや、遭難の事例、登山者にお願いしたいことなど。
厳しい文章もあるけど、まあそれはそうだよね〜と納得。
遭難した人や家族とのやり取りが救助隊目線で書かれているのもほかの遭難本と違うところ。
志願して隊員になった人もいれば、任命されて苦労しながら救助する人もいたり。
他県からも山が好きで救助隊になりたいと長野県警に入る人がいるんだなあ。
そういうのも特殊な状況かもしれない。
女性隊員も何人か手記を寄せているけど、みんながみんな
女性だから男性のようにできないことを悩んでいて、訓練や救助は男性と同じように求められているのに、
女性ならではの気遣いなんかも求められていたり心がけていたりで大変。
女性ならではの気遣いなんてものまで求められるのは大変じゃないか……
うーん。
なんにせよ、いろんな人の目線で遭難・山岳救助が書かれているのはいいですね。
小諸の懐古園でヘリコプター「やまびこ」が展示されているのを見たこともあるので、やまびこの話はグッときました。