オススメの図鑑。
毒キノコのことがくわしくわかる本。
この本で食用キノコの事はわからない。食べられるキノコの探し方もわからない。ただとにかく、「あやしいキノコは食べちゃ駄目だ」ということがしみじみとわかる本。
この本を見て私の母は、「そんなに分厚い本が出来るほどに毒キノコがあるんじゃ、山で取ったキノコなんてうかつに食べれないわね」と言っていた。まさにその通りだし、そういう考え方の啓蒙に役立つ本だと思う。
図鑑としてもいいバランス。1ページに1〜2種類のキノコが紹介されていて、写真つき、学名や毒の種類、生える場所などの大まかな特徴が書かれている。
コラムやよみものも充実。後ろのほうにはキノコの毒について詳しい説明もあって、科学・化学好きにはたまらないオマケだし、実際に毒キノコを食べてしまって、なんとか回復した人の貴重な体験談も載っている。
キノコ狩りや山登りなど、山が身近になる季節に読んでおいて損は無い楽しい本だと思う。きのこ好きには間違いなくオススメ。