団地ともお 小田扉7巻
子どもが主人公のまんがではいま最も好きな漫画。
子どもでも大人でも読めると思うし、掲載紙がビックコミックスピリッツだという点でも、オトナのほうが「染みる」のかもしれない。
舞台は主に団地で、実際に存在しそうなリアリティのある住人が多数住んでいる。
普通のまんがで「リアル」というと、へんに「痛い」ほうに描きがちなのですが、団地ともおに関してはそういう心配はいりません。
この7巻でお気に入りの話は
・「関心の的だなともお」の巻
親や姉にいちいちうるさく言われているようで、肝心なところは気にされていない?不思議なともおの家族(笑)
でもなんだかあったかいよね。気にしてもらえるって言うことのありがたみは、オトナになってから気がついたなぁ。小さい頃はいちいち見られてるのがイヤだったりしたっけ、ということを思い出させる話です。
・「さあ、冒険だなともお」の巻
いままでレギュラーでありつつも、何気に謎の人物だったコンビニの兄ちゃん。
兄ちゃんのフルネームも兄弟もついに明かされた!
ともお以外が主人公の話ですが、押し付けがましくなく強いメッセージも感じる。
コンビニ兄ちゃんの兄貴いいなぁ。おおらかな雰囲気がセリフや行動一つ一つから感じられるのです。「なあ、44番のキャサリン君。」とか。
ともお以外の人が主人公になる話も増えましたね。
私としてはともおが主人公で動く話が好きなので、また次巻に期待です。