2006年06月23日

天然コケッコー1(くらもちふさこ)

天然コケッコー (1)
天然コケッコー (1)


全巻読むまではこんなに気に入ると思わなかった作品。
とにかく全部読んでほしい。最後まで読むころには、このマンガの登場人物みんなが好きになっている(好きになれないというのも含めての「好き」)はず。

まず、1巻は登場人物や舞台に慣れる巻かも。
私は実家が長野の田舎なので、この「天然コケッコー」の舞台は身近な雰囲気だ。
田舎ではこういう風に、誰もが顔見知りで、オトナも子どもも年齢関係なくみんな生活に絡んでくる。嫌なこともいいことも、だ。

そこがあまりにリアルなので、2巻まで読んだところで続きを読む気にならず、半年以上間を空けてから3巻を読んで、それからは全部の巻を一気に読んだ。
登場人物と、その取り巻く雰囲気を好きになれれば、この漫画はきっと宝物になるはず。

主人公の「右田そよ」ちゃんは田舎の中学生、同級生はひとりもいない。
下級生がたくさんいて、小中学校ではそよちゃんが一番年上ということもあって、皆のおねえさん役になっている。
そこに東京からの転校生「大沢広海」くんがやってきた。
持ってるものも、知ってるものも、体中からでるオーラもまさに「都会の少年」。
しかもあくまでマイペース。

大沢君も最初のころは好きじゃなかったなぁ。遠慮しないし、飄々とふざけるし、田舎の「気を使いあって丸くおさまってる」雰囲気をめちゃくちゃにしちゃうんだよね(笑)周りは見ててひやひやしてばかり。(とくにそよちゃんが。)

でもその潔いほどのマイペースっぷりが、すかれる理由なのかもね。

この巻で好きなエピソードは、
◆ちゅーのかわりにパーカーもらう話
 ホントは大沢君が着てたからほしかったんだ、って言う「きづき」がいい。
 最後の落ちもクスッと笑える。

後ろのほうの巻では好きなエピソードたくさんあるんですが、
1巻はそれぐらいかなぁ。キャラクターたちを愛せるようになる前に見るときつい(私的に)話が多くって。
しげちゃん、あっちゃん、そよのお父ちゃんが絡んでくると痛々しくて胸が締め付けられて読んでてつらいんですよ……この人たちも、終わりごろには好きになったキャラなんですが、苦手なタイプなので(笑)

こんな感じで1巻ずつ紹介していく予定です……
posted by 藤村阿智 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック