
農業エッセイ第二段。
だれもが食べ物を食べずに生きられないのに、意外と知られていない農業のいろいろ。
牛が妊娠する仕組みとか、毎日激しく入れ替わる生き物の生と死もあり、
ゴーカイな生活もあり、農家だけが楽しめる食も、食べられるものの裏にある無数の食べられないもののことも。
農家だからというだけで語ることは出来ない、荒川氏の父上の豪快さも楽しめる。
北海道と言う寒冷地ならではの苦労も。
へー、って思うところもたくさんあるし、農業と近いところにあった自分の子ども時代を思い出して「あるある、そうだよね」って共感もある。
ギャグやコマ運びのテンポのよさも、普段ストーリー漫画を描いている人ならではの構成で面白い。
「銀の匙」の下地が見えてくる感じ。
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
