
キノコについて書かれた本。
イラスト、写真も掲載されていますが、図鑑ではないのです。
キノコ図鑑は持っているけど、キノコ全体について書かれた本を読むのは初めて。
キノコのことは何にも知らないな〜と思っていたところだったので、全部新鮮な内容でした。
キノコといえば……毒がある。食べられる。マツタケは高い。急に生えてくる。じめじめしてる。
というイメージはありますが、植物なの?菌類ってどういうこと?
キノコって全体のどこの部分にあたるの?どうやって生きているの?どうやって増えるの?
など、基本的なところは何にも知らないって人が多いんじゃないでしょうか。
とっても身近なのにね。
この本では、著者の読みやすい文章で、「へー」って楽しみながらキノコのことが知れます。
全部なんか理解できないのは当たり前ですが、少しでもキノコの知識が増えるとうれしい。
キノコは植物のようには自分で栄養を作れない。どちらかというと動物にちかく、他のものから栄養を摂って生きている。菌がそこにあってもキノコが生えるとは限らない。
森の木々のねっこが発達して、大きな木に成長するには、キノコの助けがかかせない。
造園・植林で木を育てるときは、菌を植え付けて根を丈夫にして、水分の吸収などを助けている。
マツタケは共生というより「感染」にちかく、木は病気のような状態になるので、栽培することがいまだにできていない。
などなど、キノコからわかるいろんなことが書かれている。
きになる放射性物質のキノコへの取り込みについても書かれている。
震災後に発行された本ですからね。
とにかく、キノコに興味はあるけど何にも知らないな〜と思ったらこの本を読んでみることをオススメします。
ラベル:キノコ