東日本大震災直後の、釜石に設置された遺体安置所を取材して書かれたルポルタージュ「遺体」から、一人の女性にスポットを当てて漫画に描き起こした作品。
amazonのレビューでは「主人公に共感できない」と書かれてしまっているけど、確かに一冊ではなかなか伝え切れなかったかもしれない。
震災前の生活や、女性の立場にスポットを当てることによって人との深いかかわりや心情、心の揺れ動きなどが伝わると思うから、「書きにくい個人的な事情」部分をはしょってもいいとは思えないので、これはこれで短い物語の中に詰め込んでよかったと私は思う。
こういう風に震災を境に、いろんな人にいろんなことがあったんだろうなと思う。
漫画は断片的かもしれないけど、考えるきっかけになればいいな。「いろんな人」の一つ一つのエピソードをたくさん紹介するような、シリーズになってもいいかもしれない。
原作本はこちら。購入したけどまだ読めていない。
遺体―震災、津波の果てに
小説やルポは通勤時間に読んでるんだけど、単行本サイズ以上でハードカバーだと持ち歩くのがしんどい。
なかなか読めない。
かといって電子書籍もイマイチ気乗りしないんだよなぁ……
映画のDVDももうすぐ発売。
遺体 明日への十日間 [DVD]
映画も劇場に見に行った。
映画は元葬儀屋関係者で民生委員の男性にスポットを当てたもの。