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団地ともおも9巻に。
9巻は冒頭のエピソードがあまり好きじゃないタイプだったので
(団地ともおにおける、動物や見えない人の独白タイプはあまり好きじゃない)
ちょっと不安でしたが、他のエピソードは大満足。どれもがお勧めしたい感じのエピソードだなぁ。
青戸さんがあまり好きじゃない(そればっかだな)ので、青戸さん活躍エピソードは苦手なんだけど、後ろの人がついたエピソードはおもしろかったなあと。
あと、新レギュラーメンバー「ゲバ夫」!ゲバ夫はいいね。すごく良いよ!
飄々としてめげず、マイペースを崩さない姿勢は見ててほのぼの笑える。ちょっとずれてるところもいいですね。
まさか京野君がこういう形で残るとは思わなかった。
★ひとの話を最後まで聞かないともおが、どう見ても欠点としか思えないその特徴を「長所」にまで押し上げている様もスカッとする。
吉本くんはいい子だな。普通の子という立場から、ともおのいいところも悪いところもバッチリ見ているところが頼もしい。吉本君は小学生なのに、ともおのいいところによく気がつくなぁ。
★靴の紐が結べない事を気にするケリ子だけど、ともおは何にも出来ないのに「余裕」ぶっこいているのがすごい。私も小学生のとき、靴の紐が最後まで結べなくて(授業のとき、スケート靴がはけなかった)先生に見放されたりしていたけど、ともおみたいに余裕ぶっこけばよかったなぁ。そして、誰にもささいなのに苦手な事はあると気づける、という大変救われる内容ですよ。
★吉本の友達のおじさんがホラ話(笑)を聞かせてくれるエピソードもいいですね。こういうおじさんは、子どもに必要な存在だと思うんですよ。昔は近所のおじさんや、おじいさんとかがホラふいてくれたんだけどね、最近は半信半疑で聞ける変な話ってしづらくなっちゃったから、このおじさん(といっても若い)見たいなふざけた青年も必要である。
全体的に絵がさらに魅力的になったなぁと思う9巻でした。
あと、年をとらないのに季節感を出しているのは、同じ年の同じ季節のエピソードだという雰囲気になってますね。
「夏休みにキュリー夫人の伝記を読んだ」という前のエピソードが、「この前」と最近あったこととして描かれたりしています。
ラベル:団地ともお