
オーケン先生の2003年に発行されたエッセイの文庫判。
→単行本版はこちら神菜、頭をよくしてあげよう
いつもどおり、のほほんと気軽に何処からでも何度でも読めるエッセイだよう。
私はもう、もちろんオーケン先生のことが大好きなので、どんな事が書いてあっても「オーケンフィルター」を通して見ているので、「ンモウ」「アハン」など言いながらほくほくと読めてしまいます。
そのときそのときの時事ネタもあり、「今だからいえること」もあり、ロックミュージシャンであり小説家であるオーケン先生の日々日常を垣間見れるのが面白いのです。
特に今回、ファンでなくても参考になりそうなのが、
芸能人や有名人とばったり出会ったときの対応について書かれた文章。
有名人として、こんな一般人はいやだ!という例があげられていて、
「あるある〜」と同時に、自分もばったり出会っちゃったらやりかねない失礼な態度・言動の数々。
すっっっごく好きな(現在進行形)有名人の人にだったら、きっと思いやりももてるし、好きなあまりの行動だって事は伝わると思うんだけど、やっぱり難しいのは「ものすごく好きなわけじゃないけど会うとなんだか嬉しい有名人」とか、「昔すごく好きだったなあと思い出す有名人」などですね。そういう人には失礼な言動をしてしまう可能性が大なので、皆さんもこのエッセイで嫌がられる言動を確認してみましょう。
中身は数ページのエッセイを集めたものですので、本当に何処からでも読めますよ。電車の中などで最高。たった15分の乗車時間でも、パッと読み出せてさくっと読めるのです。だから買うのです。
タイトルは「レティクル座妄想」というアルバムにも収録された筋肉少女帯の人気曲、「香菜、頭をよくしてあげよう」から来ているのだけど、このように曲名と本の名前を一緒にしてしまうと、残念ながらネットでの検索的には良くないよね。だって本を探してるときは曲名が邪魔しちゃうし、逆もしかり。
今回は字が少しかえてあるから区別はつくけど。
本屋さんでざーーっと背表紙を眺めて買うときは、曲と同じタイトルだと、ファンの人や曲を聞いたことのある人に「オッ」と気づいてもらえそうでいいかもしれない。タイトルは難しいなぁ。
「香菜、頭をよくしてあげよう」は最近でた「筋少ベスト 大公式」にも収録されていますよ。
レティクル座妄想

オールタイム・ベストアルバム 筋肉少女帯 復活究極ベスト“大公式”
