本屋で表紙を見かけたそのとき、さっと手にとってパラパラッとめくっただけで、
「これが3,500円……安い」とレジに持っていってしまったぐらいの粘菌写真集。
100ページを超える、A4サイズのフルカラー粘菌写真集。
粘菌を一度にたくさん見られるという点でもうれしいし、何しろマクロな世界なので、森で粘菌に出会ったとしても、ここまではっきり細部まではみられないのだから、ほんとうに写真の力だとおもう。
実際森に行っても、こんな風に粘菌を見ることは出来ないと思うのに、
この本を眺めていると森に行って粘菌探しをしてみたいと思ってしまう。
まるで写真から、森の湿った枯れ葉から立ち上る菌類のにおいを感じるような気もする!
漫画好きとしては、巻末の白黒ページの読み物に掲載された「漫画『風の谷のナウシカ』と粘菌」というコラムも、ナウシカに登場する粘菌にスポットを当てた文章で楽しく読める。