※以下ネタバレ少しあり
24巻に引き続き25巻も熱かった!
私はスポ根ものは苦手だった気がするんだけど、「ちはやふる」見てるとそんなことを忘れてしまうな。
読んでるほうがダレてしまう試合シーンと違うのは、
・確実に進む、引っ張り過ぎないで試合を進めながら他の要素が語られている
・いままで読むことで積み上げてきた感情から、納得のいく新しい発見がある
というところじゃないだろうか。
いままで、すっかりマンガに流されるまま、周防さんは名人の器ではなく、
ただの天才名人よりも努力してきた選手が名人の座を勝ち取ることを単純に期待してしまっていたけど、
周防名人へのイメージと「勝利して欲しい人物像」がガラッと変わる体験をすることになる。
それは「周防名人も苦労していた」とかそんな単純なことではなくて、いままではっきり輪郭を持たされていなかった周防名人という人間が見えてきてことと、「だれかの情熱を食べるしかない」(34P)というがらんどうの心と動機に光が当たって、読者の心にも動きが出たからだと思う。
千早もいったんは暗黒面に気を取られて、黒い気持ちにとらわれたりするけど、
やっぱりそこから救い上げてくれるのはクイーンしのぶちゃんとかるただね。
さらに原田先生のかるたに対する姿勢から、自分の幼く黒い部分を認識して解いていく千早。
ほんまもんの名人になってしまった周防さん含め、若いもんには間違いなく原田先生のかるたは伝わっていくと思います。
他のキャラが期待するような恋バナが進展しないところは笑った(笑)
あと、ほぼ1冊まるまるおっさんとおっさんの友情とかで埋まっているのも、おいしいけどコレだけ読んだら少女マンガには見えねえ!
そもそも少女マンガだっけ?
おまけマンガも新しいひみつがあかされててオトク!
前巻の感想はこちら。
ちはやふる24巻(末次由紀): ホンヨンダ 漫画の感想ブログ
http://honyonda.seesaa.net/article/398028248.html?1405476764
ラベル:ちはやふる