「僕の小規模な失敗」という名作自伝のあとにも、もちろん続いていた生活の話を描いたエッセイ漫画だ。
同じくエッセイ漫画の「うちの妻ってどうでしょう?」もあるんだけど、やっぱり私は4コマと普通のページ漫画だとページ漫画のほうが好きだ。
以下、読み返しながら感想を書いていこうと思います。
僕の小規模な生活(1) (KCデラックス モーニング)

1巻。最近の巻まで読んでから見ると絵柄の変化があって面白く懐かしい。
私は1巻の頃の絵柄が好きだけど、基本的なところは変わってなくていいな。
全然漫画の仕事がなくてバイトをして毎回やめたくなったり、
少しずつ漫画の仕事が入ったり、妻とけんかしたり。
途中からはこの連載「僕の小規模な生活」が始まるきっかけがあって、その連載、担当さんとのやり取りがあり、他紙の仕事もはいり、「同じような内容の連載を、たくさん書けるタイプでもないのに引き受けた」ことで大手出版社ともめたり……?
1巻はすごく動きがありますね。とにかく妻がかわいい。暴れたり騒いだりするけど支えてくれもするところがもういとおしいですね(人の妻なのにw)私も女なんで大丈夫です心配しないでください(?)
1巻でもうモリタイシ先生出てるんですね。(同い年の漫画家さん)
ここに書かれてる情報だけで「あっ!これモリタイシ先生じゃないかな」って思った私は、そう、モリタイシファンです(笑)確信は持てなかったんだけど、その後にモリ先生の漫画のあとがきでも書かれていてわかりました。
【以下、読み返したら感想書いていきます】
僕の小規模な生活(2) (KCデラックス モーニング)

僕の小規模な生活(3) (KCデラックス モーニング)

3巻は男性目線の出産シーンが描かれていて興味深い。
女性目線で「つらかったー」って話はいくらでも妊娠&子育てエッセイに存在するのですが、
当事者すぎて、しかもそのときはたぶん必死(ほんとの意味で……)の思いだと思いますので
男性目線の客観的な感想もいいですね。相当怖いですね。
3巻の表紙だけカラーなのが、発売当時は「路線を変えるのか」と思ったのに、
6巻まで出た今となっては「カラーはだめだったのかな」と思ってしまうところがなんとも。
短期集中連載「東村山あたりの夕日」が巻末に収録。解像度低いまま描いちゃったんだな……
こういうばかばかしいの(ほめてるんですよ!)も好きです(笑)
僕の小規模な生活(4) (KCデラックス モーニング)

息子ちゃん生まれて、子育て開始です。
医者に不信感を持ったり。
しかし息子ちゃんいい子だな……いい子に、かわいい子に描かれているなあ。
こちらも出産時同様、目線が客観的なところがいい。子どものしぐさの観察とか、親バカの自覚とか(笑)
嫁姑の問題とかなんかわかりすぎるわ〜。こういう風になって困ること多そう。
最近の私の興味は、「相手の善意は受け取らないと人でなしなのか?」って所。嫁姑問題も、いがみあいじゃなくて善意なのはわかるんだけど、善意だからすべて受け取らなければならないのか?ってのは、受けるほうも与えようとするほうも考えたほうがいいよなあ。
僕の小規模な生活(5) (KCデラックス モーニング)

5巻〜6巻の、中学生編面白かった。なんかこう胸が締め付けられるというか……
「失敗」のほうにもリンクする内容なので両方読んでるとより心動かされるね。
失敗とはいえ、ほんの少しのズレなところが怖い。だれがこうなってもおかしくないし、
そこからいまの状況まで戻ってきているのがすごい。
戻らず落ちていく可能性だってあったわけだから……
童貞喪失話は、なんかかわいそうになっちゃうんですが、もうコレは忘れて妻が最初で最後の人だってことにしておいたほうがよかやっか(間違った博多弁)
僕の小規模な生活(6) (KCデラックス モーニング)

6巻まで読み返した!
6巻では第二子のご懐妊も発覚、続きが気になるところで終わってしまっている。7巻マダー?
自分もエッセイ漫画描いてるんですが、確かに「描かれた本人はどう思ってるんだろう?」ってのは気になるところ。
ほかのエッセイ漫画描きさんもどうしてるんだろう。私の場合、本人が見そうだなと思ったら無難な話以外は描かないけど……