2017年05月10日

ハーモニー(原作:伊藤計劃 漫画:三巷文)

伊藤計劃の小説、「ハーモニー」のコミカライズ。
漫画は三巷文さん。
現在2巻まで。

ハーモニー1巻



ハーモニー 2巻


原作が好きなので、映画も楽しみにしていた。
でもちょっと2時間の映像にするには、原作が長かったかな。
結構2時間ぐらいになりそうなボリュームなんだけど……
映画のほうは原作を見てないと補間できなそうだったり、でも描写としてはちょっと物足りなかったり。

小説のほうで感じていた、ミァハのカリスマ性とか魅力、トァンとキアンが感じていたあこがれや後悔が映画ではあんまり伝わらないんじゃないかなと思ったんだよね。
あとラストがやっぱりね。ちょっと変わってしまったから。
動くミァハや声はすごくよかったよ。舞台もいちいちかっこよくてよかった。
キャラデザも可愛いかったし。
あとはストーリーとキャラクターかなあ……
やさしさに包まれているような世界の、パステルカラーで誰も傷つけない建物群が、結構どぎついピンクになってたのは納得いかなかったかな。もっとほんとに病院みたいに、「白過ぎてもアレだし」ってつけられたような薄い色が世界を埋め尽くしているんだろうと、小説を読んだときは想像していた。


前置きが長くなったけど、コミカライズの感想。
いいですよこのコミカライズ。
より小説に近いアプローチ、ってことだけど、本当にそんな感じです。
映画版でよかったキャラデザはそのままに、近未来っぽいシステムの描写がかっこいいし、
余計な表現もなく、淡々と小説を魅力的に漫画化していっている感じ。
もちろん迫力もある。回想シーンの挟み込み方も小説と同じで、ETMLでの記述で捕捉されてていい。

次巻も期待です。


ガブリエル・エーディンとの会話は映画もコミックもなんだか眠くなっちゃう不思議。小説のほうではそんなことなかったんだけどな。
会議シーンも動きが少ないからしょうがないですね。漫画版のほうはうまくやってるような気がします。そんなに退屈じゃなかった。「会議に参加しているアバターのトァン」だけじゃなくて、実際のくたびれちゃったトァンも描写してるからかな。映画はそうじゃなかったんだっけ?(忘れてる、テレビ放映を録画してあるから見返したい……)


【以下この先のネタバレかも】
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しかし、ETMLがどういうものかを考えると、わたしたちはETMLを使って読んでいるんだとしたら、漫画で描写される表情や動きはもっと違うものになるのかもね。



posted by 藤村阿智 at 13:45| マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする