私が子どもの頃、「ドラゴンクエスト4コマ劇場」から始まって、
続けて楽しんだ衛藤ヒロユキ先生の「魔法陣グルグル」が新装版で登場。
すごく好きでファンクラブにまで入っていたのに、ちょうど漫画を読まなくなった時期と最後のほうが重なっていて、最後まで読んでいないのです。
途中まで単行本を持っているけど、この機会に全部買いなおそうと思いました。
魔法陣グルグル 新装版 (1) (ガンガンコミックスONLINE)
まず1巻、魔法陣グルグルのすごいところは、この序盤で主要キャラがほとんど出揃ってるところかもしれない。
ここで出てくるキャラクターたちはこの後もずっと大事にされていく。
最初はドラクエなどのRPGのパロディとして、お約束ネタを盛り込みながらギャグ中心で進んでいくんだけど、読者も気づかないうちに独特の世界観や設定に引き込まれていく。
いや〜しかし、この新装版1巻には私の中で殿堂入りしているすごいギャグがてんこ盛りで出てきますね。
どんどん惜しまず出してくる感じがテンポもよくて、ずっと笑ってしまう。
魔法陣グルグル 新装版 (2) (ガンガンコミックスONLINE)
2巻のみどころはククリの修行と、ジュジュをつれてはじめての戦闘。
ククリが修行を終えて、ニケと二人レベルアップするんだけど、そんなにレベル低かったのか……と、確かにレベルアップする描写がいままでなかったのに改めておもう。
普通のRPGがレベル上がりすぎだよな。
でもカセギゴールドあたりでレベルアップしてても良かったんじゃ(笑)
2巻後半ではレイドも出てくる。キザですごい魔法使いなのにかっこ悪い、とにかくかっこ悪い。
レイドは、くさい演出が嫌いなギップルの天敵。
短編も収録。「ここのばばあは良いばばあ〜」ってのをよく(日常生活で)歌うんだけど、まあ、伝わらないんですよね……
魔法陣グルグル 新装版 (3) (ガンガンコミックスONLINE)
3巻は「きりなしの塔」攻略〜。
ニケとククリの旅にも目的がハッキリ出てきて、前みたいに「次は何をすれば……」という迷いはなくなったかな。
トマという、強力で賢くて突っ込みも入れてくれつつ自分もぼけるキャラを仲間に加えて、さらに旅は続いていく。
伏線の使い方というか、伝説がなにを表したのかとか、いままで謎だった部分の明かし方なんかはまさにファンタジーRPGの王道を行きつつ、よく練られてるな〜と感動!
魔法陣グルグル 新装版 (4) (ガンガンコミックスONLINE)
ニケのレベルアップには、神様に認められてそのちからを獲得しなくちゃいけないんだけど、
火の神から火の力を手に入れる過程がすごい。
ええ〜〜ギャグだと思って普通に笑って読んでたのにそれが試練だったのかい〜!って感じで驚き。
闇のおねえさんもジュジュも復帰して、キャラクターがにぎやかでいい!
「巻頭カラーに会議やってちゃ動きがない→会議でも動きを出せば良い」って流れが好き(笑)
魔法陣グルグル 新装版(5) (ガンガンコミックスONLINE)
5巻は不思議な街アラハビカから。
「ヒッポロ系ニャポーンさ!」てのもすきなセリフで、(笑)なにかわけのわからないものを「アレは何?」って聞かれたときなどに、「ヒッポロ系ニャポーンさ!」って答えることにしています。
5巻あたりからグッと絵がかわいくなってますね。
初期の絵と後半からの絵は全然違うけど、どっちも好きだな〜。
あくまになったククリも、心配だけどかわいいし、普段からダダ漏れだったククリの気持ちが、はっきりみんなに伝わっちゃうところとかニヤニヤしちゃうね。
キタキタ親父の異物感がなくなってきたな。
この巻の後半ぐらいからは、私がコミックスで買ってないあたりに突入。
今後の展開が気になるところです。
魔法陣グルグル 新装版(6) (ガンガンコミックスONLINE)
この巻あたりからふたたび、ガラッと絵が変わるな。
冒頭で「かっこいいポーズ」の修行として、普段と違う絵柄を意識して描いたせいじゃないだろうか。
そういうのに引っ張られることはありそう。
話も展開と設定が複雑ですんなり頭に入ってこなくなってしまった。
キャラクターが一気に登場したせいもあるかもしれない。
そんな中でもキタキタおやじだけは安定の不気味さでいいですね。
個人的には、キタキタおやじ好きなので、不気味に思えなくてむしろかわいく見えますが……
魔法陣グルグル 新装版(7) (ガンガンコミックスONLINE)
「グルグル」初期は、メタ的でRPGのお約束を下敷きにした世界観とギャグでわかりやすさがあったと思うんですが、後半以降はグルグル独自の世界観とか、ファンタジー設定が多くなってきたため、少々出来事がわかりにくいですね。
ミウチャちゃんとせっかく出会ったのに、いわゆる「リセット」を行ったために
深めた親交がクリアされちゃうエピソードはちょっとさびしかった。
何度やり直しても仲良くなれそうな、どこかつながってるような安心感があるからいいですけどね。
謎のカッコイイ老人軍団「爺ファンタジー」が登場。
8巻にも出てくるかな?まさかコレだけの登場で7巻の表紙を飾ってるんじゃあるめえな(笑)
徹底して、勇者は凡人であるところがいいです。
凡人が凡人でありながら、勇者になっていく。勇者とはなんなのか。
読者も一緒に考えられる仕組みになっています。
次が最終巻か〜。
【続きを読んだら更新予定です】
魔法陣グルグル 新装版(8) (ガンガンコミックスONLINE)